十五夜
□6の奇跡
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『準備・・・・できたぞ』
「・・・こちらもです」
あれから私たちは学校に戻り、試合を再開する準備を始めた。
そして今、私たちはコート上に立っている。
『・・・・黒子』
「僕達は、たどり着いて見せます。」
『黒子・・・・?』
「頂上という、あなたがいる境地へ・・・!」
黒子が、いや、黒子だけじゃない。黒子以外のレギュラー全員も、私をしっかりととらえていた。
「俺たちはあきらめねぇ」
「ずっと憧れていた、貴方に近づくために」
「一歩でも近づける為に」
「俺たちは、絶対勝つ!」
フワッ、と強めの風が体育館を抜けた。
体が、少し軽く感じた。なぜだろう。
『・・・・全力で行くからな・・・・全力で来いよ』
「ったりめぇだ!」
青峰がニッと笑う。
私以外の奴らは配置につく。
そして、ついに試合が始まる。