十五夜

□6の奇跡
1ページ/6ページ




『準備・・・・できたぞ』


「・・・こちらもです」


あれから私たちは学校に戻り、試合を再開する準備を始めた。


そして今、私たちはコート上に立っている。


『・・・・黒子』


「僕達は、たどり着いて見せます。」


『黒子・・・・?』


「頂上という、あなたがいる境地へ・・・!」


黒子が、いや、黒子だけじゃない。黒子以外のレギュラー全員も、私をしっかりととらえていた。


「俺たちはあきらめねぇ」

「ずっと憧れていた、貴方に近づくために」

「一歩でも近づける為に」

「俺たちは、絶対勝つ!」


フワッ、と強めの風が体育館を抜けた。

体が、少し軽く感じた。なぜだろう。


『・・・・全力で行くからな・・・・全力で来いよ』


「ったりめぇだ!」


青峰がニッと笑う。


私以外の奴らは配置につく。


そして、ついに試合が始まる。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ