十五夜
□9の奇跡
1ページ/3ページ
あ、ちわーす。名無しさんっす。
え、女のあいさつじゃないって?気にしないで。
ところで今私は何してると思います?
実は・・・・・・・
「ねぇねぇ名無しっ!!一緒にバスケしよっ!?」
子犬ぬ懐かれてます。
その子犬とは黄瀬涼太。最近一軍に昇格したとか。
実は私、最近体調不良で学校休んでまして。そのあいだに、灰崎とこいつが入れ替わってたってわけ。
怖いわ。本当に。
「名無しー!考え事っスかー?」
『黙っとけ。犬』
パシ、と軽く黄瀬の頭をたたく。なんでかって?
こいつが私に抱きついてくるからさ。
あいにく私は抱きついてくる奴らとかに慣れていないんだ。(男のみ)
イケメンに抱きつかれようがときめかないものはときめかない。
「名無しー」
『こらっ!抱きつくな!授業に出ろ!』
「名無しもー!」
『俺はいいんだよ!!』
実はの実はなんだが・・・・・
私たちが今いるのは屋上。しかも思いっきり授業中。
私はいつもどうりだとして、こいつは・・・・
頭悪そうだし・・・・一応授業に出たほうがイイと思う。
『はー・・・寝さしてくれ・・・』
「名無し−」
黄瀬は私を呼びながらも強く抱きしめてきた。
え?なぜこいつにこんなに好かれているわけ?と思っただろう。
さかのぼること30分前・・・・・