十五夜
□10の奇跡
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私と光輝の約束を交わしてから約3週間が過ぎた。
光輝はたびたび体調不良になることもあったが、依然と同じ位体力はついてきた。
『そろそろ、ね』
「?何が・・・・」
『ね・・・?名誉挽回よ』
今私たちは屋上に居る。だから誰にも私たちの会話は聞こえていない。
『黒子テツヤと同じ効果を光輝先輩が持っていると知ったら・・・・どういった反応するかしらね・・・・』
口角が自然と上がる気がした。
「あーあ・・・・出たよいつもの悪い癖」
『どういう意味?それ。私はあんたのためを思って行動しようとしてるんだけど?別に私にッ損はないからやめても「ごめんなさい」』
光輝は勢いよく土下座した。
『よっと。私はちょっと保健室で寝てくるから。放課後、あれに移りましょ』
「あぁ・・・・じゃぁな」
バイバイと言ってお互いに手を振り、私は屋上を出た。