三日月

□八球目
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あっはは!本トタノシィ。




これからあいつ等に制裁を与えられるなんて!



・・・どう遊んであげようかしら。



王子?



『ふふふっ、だってあいつ等の絶望した顔を見られると思うと・・・!!ぷっ』




私はただいま屋上。もちろん授業はサボりました。


つまんないしねWW



『ジャッカルもあまり気が進まないようだったけれど、参戦してくれるって言うし』









『はぁ、じゃぁねお天道様。殴られに行って来る』


私は広く晴れ渡った空を見上げる。

『大丈夫、この殴られた傷は・・・』




大切な証拠になるんだから・・・







『やられた分、絶対にやり返すから…』



手を振りながら、屋上の階段を下る。



すると、





「ちょっと名無しさんさん、付き合ってくださる?」



『ふふ、嫌ですわ』



目の前に立ちはだかるは女の大群。



こんな階段ぎゅうぎゅうに集まって、なにが楽しいんだまったく。



「痛い目にあいたいんですか?」



『痛い目に合うのは状況的にあなたたち。それ以上口を開くと、あなた達、この場から、突き落とすわよ』


そういうと彼女たちは青ざめた顔をして震えた。


『まぁ、そちらさんが私に対してよほどの用件ならばくだらないごっこに付き合ってあげてもよろしいでしょう。』






連れてこられたのは人気のない体育館裏。
呼び出すのにうってつけの場所。

これから起きることは大体、想像つくけども。



「っあんた!最近調子ぶっこいてんじゃねぇよ!!」



『あら、お下品な言葉ですこと』



壁に叩きつけられたやつのせりふとはいえないが、私は私だ。



何をいわれようが自分を突き通す。



「名無しちゃんも泣いてんじゃん!!」




『その言葉、何を根拠にしていえるんだか・・・』



はぁ、とため息つくと、彼女達は次々と刃物を取り出した。



「こうはしたくなかったんだけど・・・しょうがないわよね。あんなたが悪いんですもの。」




『っククク、その言葉しっかり返させて貰うわ・・・』



切りかかってきた女を、蹴り倒す。



「な、何コイツ!!」



「おっ女の癖して・・・!!」


また切りかかってくる。今度はよけず、ただ突っ立っていた。

私の首元に赤い血が滴る。

「ばっ馬鹿にしてるの!!?」



『何?反抗して欲しいの?して欲しくないの?どっちなのよまったくねぇ』


また次々とかかってくる。と、同時に、まぶたを下ろす。




「ってぇ・・・」



「なっ・・・ジャッカル君!?」



聞こえたのはジャッカルという名の名前。




目を開けると、腕を切りつけられた、ジャッカル ・・・・




『に、お・・・?』


いや、ジャッカルじゃなかった。





「い、ますぐ散ったほうがいいぜ」



「・・・!!」



さすが、テニス部。一瞬だ。




「・・・血でてるから消毒しに『私をだませると思った?詐欺師』あぁ、バレタかのぅ」



ジャッカルじゃない。

ジャッカルを身にまとった、仁王。



「・・・ジャッカルが保健室で待ってるぜょ。」



『・・・・』



仁王に手を引かれ、強引に連れて行かれる。



なんだか温かいなぁ、なんて・・・




       思ったら負けよね

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