赤月

□一章〜始まり〜
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イダイィぃィ・・・―――にぃ助けてェぇ・・・!】

【会いたいよぉっ!!】


ジリリリリリリリ!!!!!

『!!??』

目覚まし時計と同時に起きた私は冷や汗ビッチョリだった。

『夢、ね・・』

前髪を後ろに掻き揚げ、ベットから起きた。

『学校・・・か』




『ふぅ・・・ついた・・・』

まぁアレから急いで着替えたわけで。
全力疾走で来たわけ。
それにしてもでかい学校。驚くわ。

『ふぅん・・・』

あたりを見回しながら中へ入っていく。
そしたらまぁ先生と会ったわけで。

先「あら、あなたが転校生の桜井名無しさんさんね。今から案内するわ」

そういってすたすたと歩き始めた。
そう。私は今日この学校に転校してきた。
まぁいろいろあって・・・

先「さぁこの教室よ。緊張、する?」

『・・・少し』

なんての嘘。緊張なんて一個もない。
私は今まで6回転校してきた。
当然友達もできない。
いまや作りたくもない。
めんどくさいし。
きたいできない。

先「さぁどうぞ」

『失礼します』

入った瞬間、かなりの歓声が沸きあがった。
可愛いだの綺麗だの、何だの。
うるさい。

『今日からこのクラスに入る、桜井名無しさんです。宜しくお願いします。』

一応、お辞儀しとく。

?「はいはーい!!質問ありまーすっ!!!」

『はい?』

金髪の男の子が私に質問があるだの手を上げた。

?「桜井名無しさんちゃんてヴァンガードしますかぁ??」

【――にぃこれなぁに?】

【ヴァンガードって言うの?】

【―――にぃは強いんだね!!】

『―――っ!?』

「?どうしたんですか?」

『あ・・・いや・・・私は・・・ヴァンガードは、しな、いわ・・』

何なの・・?今の・・

先「あなたの席は三和タイシさんの隣です。」

三「やほーー!ほら、おいでおいで!!」

冷や汗をかきながらも、小またで歩く私が居た。



三「名無しさんちゃんてヴァンガードやったことないんでしょ?」

『え・・・ええ』

三「ん!そうだ櫂!コイツをカードキャピタルに連れて行ってやったらどうだろう!!」

櫂「・・・俺に聞くな」

三「##NAME##チャン!放課後、あいてる?」

『ええあいてるわ』

三「なら決まりだな櫂!!」

【―――にぃに会いたい!!】

【どうしてッ・・・どうしてぇっ・・!!】

【いやだぁ・・・・嫌だよぉぉ!!!】

『!!!?』

またこの、感覚・・・

櫂「・・・・・」



このとき私が三和さんの誘いを断っとけばよかった。

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