赤月
□六章〜折角〜
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『はぁあ・・・・』
昨日は何であんなこと言ってしまったんだろう。
後悔、後悔、後悔、後悔。
頭を抱えている私は登校中。みんなとは家が離れているため、朝は一人で登校するのだ。
『・・・・・ふぅ』
ガラガラっ
教室のドアを豪快に開け、自分の席に着く。
もうトシキとタイシは席についており、二人で話をしていた。
『(昨日あんなことも言っちゃったし・・・なんとなく居辛い・・・』
席から立ち上がったその瞬間、
?「名無しさんちゃぁぁぁんっ!!」
!!?何っ!?
何今の声!!キショ!!!
?「おはよぉぉぉお!私ぃ昨日休んでたからぁ・・・あっでもぉ名前は知ってるよぉ!!名無しさんチャンでしょぉっ?」
いやぁあああああああああああ!!!
きもい!!きも過ぎる!!!!ぎゃアアアア!!!
莉「わたシィ、莉音って言うの★宜しくねぇっ!!」
バイバイ。死んで。と、言いたい。
『・・・ええ。宜しく。』
笑って対処する。つか、顔が引きつってる気がする。
コイツキモすぎて笑えない。
莉「あっそうだぁ!!今日ぅ一緒にお昼食べなぁい?いろいろ聞きたいことがあるんだぁ!!」
『・・・ええ。いいわ』
よくない。何を私に聞くの?気色悪い。
つかコイツキモいってことしか考えてなかったからわかんなかったけど、
香水ツヨっ!!
普通香水って手首足首に少しつけてこすり合わせて使うものなのに!!
どう使ったらこんなくさくなるんだ!!
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その頃三和&櫂
三「あっちゃ〜完璧莉音に絡まれてんなぁ・・・」
櫂「・・・・次は名無しさんか・・・・・」
三「・・・・早く助けなきゃ大事に繋がるぞ」
櫂「ああ・・・・」
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くさい〜くさすぎ〜
あ、今の、誰だっけ・・・何とか莉音ってこの歌。
上手じゃない?私詩作るのうますぎ。
なんてね。
って事で。今は屋上。あいつまってんのよ。
自分から誘っておいてこんな来るの遅いなんて。
信じられない。ろくな大人にならないわね。
莉「名無しさんちゃ〜ん!!おまたセェっ!!」
来たよ。やっと。いつまで私を待たせれば気が済むと思ってんのよ。
私短期なのに。
莉「ごめんねぇちょっと用意が送れちゃってぇ」
『用意?』
莉「うん・・・・・名無しさんちゃんを地獄に落とす用意をねぇっ!!!!!!」
ああ。やっぱ腐ってる。
莉「許さない許さない許さない!!」
『・・・私あなたに怒られるようなことしてないんだけど』
莉「ふふっ・・・、とぼけないで。私知ってるんだからぁ。昨日私が休んだとき、クラスのみんなとって行ったでしょぉ・・・私の三和君櫂君まで!!!!」
『変な誤解は程々にしてくれる?』
私にも我慢の限界があるってもんよ。
莉「まぁ何がトモアレ、転校してきた女はみんな莉音が消してやるんだからぁ・・・・」
そういうと利音は自分のほほを思いっきり殴った。
莉「いやあああああああ!!!」
汚い叫び声。と、同時に男&音などもが勢いよくドアを開け入ってきた。
男「莉音!!大丈夫か!?」
莉「名無しさんチャンが急にね・・・・殴ってきたのぉ・・グスッ・・」
女「最低・・・!どうして何時もこのクラスに入った女子は莉音を虐めるのかしら・・・!!」
は?何抜かしてんだコイツ。
『はぁ・・・変な誤解増えちゃったじゃない・・・』
男B「ふざけんな!!莉音を虐めやがって!!」
女B「そうよ!!よかったのは外見だけだったのね!!!」
『ならば問うわ。そちらのお嬢さん、何で笑っているの??』
男C「そんなはずがねぇ!!ふざけた事言うのも体外にしろ!!」
別にふざけてはないんだけど。
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三「・・・っ!あいつら、一斉に莉音の声がしたから!!」
櫂「ああ。多分、いつもの作戦に引っかかったんだろうな・・・!!」
三和と櫂は屋上に続く階段を上っていた。
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莉「うぅ・・・・痛い、よぉぉ・・・」
『ふぅん、その演技、素人のやる演技じゃないわねぇ』
男B「ってめぇ!!ふざけた事抜かしてると・・・!!」
三&櫂「「名無しさん!!!」」
がしっ!!
男B「んなっ!!」
『・・・この程度で私に挑んでくるとわね。正直、吃驚よ。でも、守りが疎かになるようじゃぁねぇ』
女「かっ・・・刀!!?」
『あれ?知らない?私結構有名な除霊士なんだけど。だから刀を持つことはゆるされているわけ』
私を殴ろうとしてきた男の腕を掴み、刀を首横に向けてやった。
『ふふふ・・・面白くなってきたわねぇ・・・あなたも、嘘がばれないようがんばりなさいな』
ふっと笑ってこの場を後にする。
『・・・・バイバイ』
三和&櫂「「!!?」」
タイシとトシキにぃに小さく挨拶をして階段を下りていった。
さぁ、楽しみねぇ。
最高のショーにしてね・・・・