緋弾のアリア 無限の武器を持つ転生者
□中学生編U
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今俺は武偵中学校の入学式の真っ最中、学校長のくそ長い話を表面上は真面目に聞きながら辺りの様子を確認するが・・・・
一言で言えば、意識が低いなおまえら・・・・回りの生徒のほとんどが長い話に耐えられないみたいでごそごそ動いたり小声で話したりとしている。
仮にも武偵を目指すならこれぐらいの長話しで集中を切らすなよ・・・・
と回りを評価するがまあ今のこいつらには無理な話だな。
ちなみに俺の監視兼護衛対象の遠山キンジは一応、話しは聞いているといった感じだが少々落ち着きがないように見える。まあ死ななかったらどうでもいいけど・・・・・
まあそんなことを考えてるうちに入学式が終わり、俺は自分のクラス・・・確か一年一組に戻り自分の席に座り担任が来るまで適当に持ってきた小説を読む。
ちなみに遠山キンジもこのクラスなので監視兼護衛もやりやすい。
小説を読んで10分、担任となる教員が教室に入ってきた。教員は二十代後半の女性でパッと見た感想は普通といった感じだ。
そして、教員は教卓の前に立って・・・・
「皆さん。私の名前は伊吹京子です。一年間皆さんの担任になりました。よろしくね。それじゃあまずは入学おめでとうございます。皆さんは今日から武偵の端くれとはいえ武偵です。その自覚を持って行動してください。あとこの学校の在学中は私たち教員の言うことは絶対に守ってくださいね。じゃないと死んじゃいますよ?」
と伊吹教員は言ったがその事が本当に伝わってるのは数人ていどだろ。まあそういうやつらは一度、頭を打つか自分から気付くまで治らないだろうが。まあ前者は生きてるかは知らないけどね。
「それじゃあ皆さんには自己紹介をしてもらいます。先ずは出席番号一番の子から順番にお願いします。」
うわ来たよこれ!自己紹介!
ちなみに今の俺は髪の毛をまとめてポニーテールにして前髪は目元を隠すぐらいの長さがある。後はだて眼鏡をかけて顔付きがわからないようにした。まあ顔を隠すのは癖みたいなものなので違和感はない。後は体が女性なので勿論、武偵中には女生徒として入学した。最初は男として入学しようとしたけどシャーロックが裏から手を回したらしくできなくなっていた。全く・・・あのじじいは何がしたいんだ?というかスカートがやたらスーウースーウーするんだよ!スカート何て生まれ初めて着たから違和感ありまくりなんだよ!
話しを戻そう。
まあ女生徒として通うにつれ名前が必要になった。実際、偽名を名乗るのだが俺にはネーミングセンス何てない。その為、誰かに名前を決めてもらう事にしたのだが俺とまともに話すのはあのくそじじい(シャーロック)だけなので仕方なく自分で決める事にした。だってシャーロックに任せるとろくなことにならない。
まあそんなこんなで俺がない知恵を絞りに絞って決めた名前が・・・・
「それじゃあ次の人」
ん?俺の番か・・・・
俺は椅子から立って自己紹介をした。
「佐々木・フリストフォール・ヴィルゲム・美月です。日本人とロシア人のハーフです。これから一年間よろしくお願いします」
とだけ言って椅子に座る。まあ中学校の自己紹介何てこの程度でいいだろう。
ちなみに幻想世界11ヵ国ネーミング辞典ていうので調べながら決めた。うん。我ながら完璧だ。
ちなみにフリストフォール・ヴィルゲムはロシア語らしい。今は知らんがな。
とりあえず自己紹介が全員終わったら伊吹教員が簡単な今後の日程を説明して今日の予定は終了。
遠山キンジはもう下校するらしく、カバンを持って教室をでていく。俺もカバンを持ち、遠山キンジの後ろを気付かれないようについていった。
遠山キンジが自宅に帰宅したのを確認すると俺は近くのアパートに向かった。そのアパートの一室を借りているので今回の任務の拠点にする予定である。俺は自室に入ると携帯型無線通信機でシャーロックに電話する。
『そろそろ連絡が来ることを推理していたよ』
「黙れ推理中毒者。んで、報告だけど無事入学したぞ」
『たしか佐々木・フリストフォール・ヴィルゲム・美月という名前だったかね?僕が言うのもなんだけど、もうちょっといい名前はなかったのかい?』
「うるせえ!別にいいだろ!・・・・んで、真面目な話しだが、あの遠山キンジに何があるんだ?調べたけど気になる点と言えば女装趣味の変態で有能な武偵の兄がいる以外特に目立った点はないだろ?」
『まあそのうちわかるよ』
「あっそ。それじゃあ楽しみに待たせてもらう」
そう言って俺は通信を切った。
全く・・・何が狙いかは知らんが俺は俺の好きなようにさせてもらうけどな・・・・・・