緋弾のアリア 無限の武器を持つ転生者
□中学生編W
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俺が武偵中に入学してもうすぐ一年がたとうとしている。
武偵中には一応、この一年間、どれだけ強くなったかを試す試合が執り行われる事になっている。この行事は一応、タッグマッチらしく、パートナーを見つけないといけないのだが未だ見つかって無いのだ。
まあ、学校中から恐れられている俺と組みたいやつはいない。なので、学校側が用意した救済処置のくじ引きでチームを決める事になったのだが・・・・・
「なぜ遠山と一緒なんだよ・・・・」
「そんなに俺とチームを組むのがいやなのかよ!!」
おっと口にでてたか・・・・
「まあ、変態とチームは組みたくないよ」
「うっ」
「まあ、貴方は変態だけど一応、チームを組む事になったからよろしく」
「あ、ああ、よろしく」
と遠山は握手を求めて右手を出してきたが・・・・
「変態と触れ合う気はありません」
と言って俺は遠山の握手を断った。
「だから、俺は変態じゃあない!」
「じゃあ何であの時、縛ろうとした?堂々と廊下で」
「そ、それは・・・・あの時は頼まれたから仕方なく・・・・・」
「はぁ・・・・まあいい。とりあえず放課後、第二訓練場にこい。ちゃんとフル装備でこいよ」
とだけ言って俺は遠山との会話を打ち切り、自分の席に戻った。
試合まであと二週間。少し鍛えてやるか・・・・
放課後になり俺は第二訓練場で遠山を待っていた。
「悪い少し遅れた」
「ああ、それじゃあさっそく始めるか。遠山、お前の武器はベレッタだけか?」
「一応、パラグラフナイフがあるぞ」
と言って遠山は制服のポケットからナイフを取出し手慣れた手つきで構えた。
「んじゃあまずは弾丸切りからやるか・・・・遠山、ベレッタを俺に向かって撃ってみろ」
俺は右手にコンバットナイフを構えて遠山に言ったが遠山は撃つのを渋ったので「撃たないとお前に鈍り玉をぶちこむぞ」って言ったらおとなしくベレッタを構えて俺に向かって撃ってきた。
俺は遠山のベレッタから放たれた弾丸を右手に構えたナイフで切り裂いた。2つに別れた弾はそのままあらぬ方向に飛んでいった。
「とりあえず今のを一週間でマスターしてもらうから、まずイメージトレーニングをしろ。俺が今やって見せた動きを思い浮かべてその動きをトレースしろ」
と言ったら遠山がなんか言ってきたので「やらないとゴム弾丸で後頭部を撃つ」と言うと素直にやり始めた。
さて、俺は読書でもして時間を潰すか・・・・
数時間後
読書に区切りがついたから遠山の方を見てみたが・・・・・
まあ形はできてきてるみたいだから次のステップに逝くか・・・・
俺はストックの中からベレッタを取り出して遠山に向ける。
「遠山!」
と言って遠山がこっちを向いたと同時にベレッタのトリガーを引いた。
遠山はとっさに反応して弾丸を切ろうとしたが外して、弾丸は遠山の胸に直撃した。しかし・・・・
「あれ?痛くないぞ?」
と遠山は何なんだ?といった顔をしていた。
「ペイント弾だ」
遠山の服にはべったりとペイント用の塗料がこびりついていた。
「今から俺はお前にペイント弾を撃つから弾丸切りで防いでみろ」
俺がそう言うと遠山は何か言おうとしたので再びベレッタを発砲するとおとなしくらり、弾丸切りを始めた。
まあ待ったく成功しないがな・・・・・
ステップアップしてから二時間、遠山は少しずつだが弾丸が見えるようになってきたのかたまにナイフにかするぐらいになってきた。
筋は悪くないといった感じだろう。だが今日は終わりだな。遠山の体力も時間ももう無いだろ。
「今日はここまでな。家に帰ってもイメージトレーニングを怠るなよ」
「わ、わかった。しっかし佐々木って噂道理のやつだな」
「噂ね、どんな内容か言ってみろ」
「俺が聞いたのは、曰く可愛い女の子なのに中身が男みたいなやつ」
まあ、元は男だからな。とは言わず心の中でツッコミを入れておく。
「他は?」
「怒らせると怖いやつ」
ああ、それはいつかの女生徒達の話しだな。ちなみにその女生徒達は武偵をやめたらしい。まあどうでもいいけど・・・・・
「ところで何でこんなことするんだ?」
「簡単だ。お前が弱いからだ」
真実をそのまま伝えたら遠山は「ウッ!」とか言いながら左の胸を押さえた。バカだ。
「お、お前・・・そんなはっきりと言わなくてもいいじゃないか・・・・・・」
「弱いやつを弱いって言って何が悪い?だいたいお前はこの学校内でもかなり弱いのは事実だろ?まあ、女生徒達のパシリの時ならかなりのレベルで動けるのになやっぱり変態か?」
「だから変態じゃあない!あれは・・・・」
「あれは?」
う〜ん・・・何だか言いたく無いみたいだな。まあ知らんがな。
「まあどうでもいいけど。俺はここの施錠して鍵を返してくるから先に帰っていいぞ」
「あ、ああ、じゃあなまた明日」
と言って遠山は訓練場を出ていった。さてと・・・・
「さっさと終わらせて帰りますか」
俺は素早く施錠を済ませてさっさと鍵を返却にいった。ちょうど伊吹教員が残っていたので彼女に鍵を返して学校を後にした。