緋弾のアリア 無限の武器を持つ転生者

□中学生編Y
1ページ/1ページ


今は学年末成績評価試合の真っ最中で多目的総合訓練場にいる。そしてちょうど第三試合、つまり俺たちの試合なわけなのだが・・・・


「死ね遠山!」


「リヤ充が!お前なんか豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ!」


と、叫びながら遠山に向かって撃ちまくって、遠山が逃げながらベレッタで反撃している。


ちなみに俺はめんどくさいので訓練場内に配置されてる障害物の影に隠れている。


実際、遠山が負ける可能性は少ない。実際、遠山の実力は女生徒達のパシリをしている時は一応、Aランク武偵なみの実力がある。さらに経験を積めばSランク武偵にもなれるだろう。


訓練中にも説明したが遠山は本来はそれだけの力を持っているのだからその力を引き出すだけでいい。その為、短期間で実力をつけることがてきた。


ちなみに今の遠山のレベルはBランク武偵、対戦相手のレベルは二人でEランク武偵ぐらいだ。まあほっといてもそのうち勝つだろう。


俺ははっきり言ってどうでもいい試合が終わるのを物陰から眺める事にした。





数分後・・・・・





あの後、試合は遠山が勝利した。まあ当たり前の結果だ。


ちなみにトーナメント形式なのであと四試合で終了なので頑張ってもらいたかったのが・・・・


「試合中に何もしないと評価はゼロで進級できませんよ」


と伊吹教諭に言われた。なんでも何もして無いから評価が最低になり進級させる事はできないらしい。ちなみに今の俺の評価は評価対象外らしく、このままいくと留年らしい。さすがにそれは勘弁だ。

とりあえず次の試合は30分後だ。とりあえず準備するか・・・・






30分後・・・・・





とりあえず試合が始まったのだが・・・・


「めんどくさいのでさっさと終わらせるか・・・・」

俺は背中に背負った自分の身長をはるかにこえる大剣を構えて一気に対戦相手の二人に接近して間合いをつめる。そして、峰打ちで対戦相手の片方に向かって横に凪ぎ払う。大剣を横っ腹に食らった対戦相手はそのまま吹き飛ばされて地面を転がる。手加減はしてるから死にはしない・・・・・はず。


俺は残りの対戦相手を排除する為、大剣を構え直し、突撃する。対戦相手も撃ってくるが大剣で弾丸を切り裂き、一気に接近して対戦相手の腹に蹴りを入れる。

蹴りを食らった対戦相手はそのままぐずれ落ちるように倒れた。


『そこまでだ。この試合は佐々木・遠山ペアの勝利』

と審判役の教員からアナウンスが鳴り響いた。


俺はさっさと訓練場を出ていく。その道中で遠山が・・・・・


「佐々木は戦わないんじゃなかったのか?」


と聞いてきたので伊吹教諭の話をそのまま聞かせてやると・・・・・


「そ、そうなのか」


と、引きつった顔で言った。まあどうでもいいけど・・・・


訓練場を出て遠山と別れる。次の試合まで30分ぐらいなので、俺は訓練場の近くにあったベンチに横になり時間を潰すことにした。




25分後・・・






遠山キンジ視点



次の試合の時間が迫ってきたので訓練場に戻ってきたのだが・・・・・


「スゥー・・・・スゥー・・・・」


訓練場の近くにあるベンチで佐々木が眠っていた。


何というか・・・・無謀だな。


佐々木は普段は男みたいな言動で暴力的だが、寝ている時は普通の女子だな。それに、こうやって見てみると結構可愛な・・・・まるで眠り姫みたいだな。


でもベンチの横に深々と刺さってる大剣が完全にミスマッチだけどな。


っと、時間が無いんだしさっさと起こすか。


「おーい。起きろー」


「スゥー・・・スゥー・・・」


返事がない。ただの屍のようだ。


・・・・・アホな事を考えないで早く起こそう。


「起きろー!朝だぞー!」

さっきより声を大きくして言うが・・・・


「うるさい・・・・・」


器用に寝たまま大剣を地面から引き抜き俺に投げてきた。


俺はとっさにマトリックス並みのイナバウバーで回避する。大剣は俺の前髪を掠めてどっかに飛んでいった。俺の回避能力すげーな。って・・・


「あぶねーだろ!死んだらどうするんだ!」


「スゥー・・・スゥー・・・」


こいつ・・・・寝てやがる!


よし、落ち着け俺・・・・まずは佐々木を起こそう。文句を言ってやりたいが、時間がもう無い。


さて、佐々木を起こす手段だが、普通に声をかけるだけじゃあこいつは起きないだろう。なら・・・・


俺は佐々木を起こすため佐々木の肩に手を伸ばす・・・・・が。


「遠山・・・・寝ている相手に手を出すとは・・・変態だな」


と、いきなり両面をぱっちりと開けた佐々木が俺をみて言った。


「佐々木・・・一体いつから起きてたんだ?」


「お前が近づいてきたあたりから」


「最初から起きてたのかよ!」


「うるさい、騒ぐな」


と言って佐々木は体を起こして、ベンチから立ち上がりさっさと歩いて訓練場に入って行く。


「ちょ!待てよ!」


俺は急いで佐々木の後を追った。








佐々木視点



とりあえず試合は全て終了した。内容はめんどくさいからカットする。まあワンサイドゲームだったとだけ言っておこう。


んで、今は一応、形だけ執り行われた表彰式を終えて遠山と共に帰路についたのだが・・・・


「なあ佐々木」


「何だ?」


「お前、この後暇か?」


「暇だが・・・・何かあるのか?」


「俺達一応、優勝しただろ。それで家の兄さんが簡単なパーティーを開いてくれるんだけど・・・お前もこないか?」


「別にかまわんが」


「お、以外だな。佐々木なら断ると思ったのに」


「まあ暇だからな・・・んじゃ、お前の家に案内してくれ」


「了解」


こうして俺は遠山の家に行くことになった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ