インフニット・ストラトス復讐の翼

□第三話
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私が織斑君にISを教えはじめて1週間がたった。


私はISの知識を織斑君に教えて、篠ノ乃さんは剣道で織斑君を鍛えてる。


最初はギクシャクしてたけど篠ノ乃さんが織斑君のことが好きなんだとわかり、そのことを話したらかなり驚かれ、私が織斑君のことを好きなのか?と聞いてきたので私にその気がない。って言ったら安心したようで、それからはよく話すようになり、仲良くなった。

彼女は篠ノ乃博士の妹だけどやっぱりそれが理由で嫌うのはしたくない。


まぁ、そんなとこがあった1週間が終わり、クラス代表を決めるためセシリア・オルコットと織斑君が戦うことになったんだけど・・・


「こないな・・・」


「きませんね」


と、アリーナのピットで呟く私と織斑君。


私達は今、織斑君の専用機を待っている。なぜかまだ届いてないらしい。


全く何をしているんだか・・・


と、私が思った時、山田先生が走ってきた。どうやらISが届いたらしい。


アリーナの使用できる時間が限られているので、フォーマットとフィッティングは戦いながらでやることになるみたいだ。


私はピット・ゲートに向かう織斑君に・・・


「織斑君。最初は敵の攻撃を避けることに集中してISの動きに慣れること。それからフォーマットとフィッティングが終わってから攻撃にうつること。わかった?」


「わかった。沙耶さん。箒」


「なに?」

「な、なんだ?」


「行ってくる」


「あ・・・ああ、勝ってこい」

「行ってらっしゃい」


と、私達が答えると、織斑君はピット・ゲートをくぐり抜けアリーナに出た。







その後、試合は前半はオルコットさんが有利だったけど、私の助言どうりに回避を優先し、ISに慣れてきた織斑君はビット兵器の弱点を見つけビット兵器を破壊していく、そして、ちょうどフォーマットとフィッティングが終了し、一次移行が完了。この時の織斑君のIS 白式のエネルギー残量はまだ、半分以上残っており、そのまま、オルコットさんのIS ブルーティアーズに接近し、ブレードで攻撃。ブルー・ティアーズのエネルギー残量を0にして、織斑君が勝った。

そして、今、織斑君のクラス代表就任を祝うパーティーの真っ最中だ。


まぁ、私はあまり騒がずにジュースを飲みながらクラス内の様子を見ていた。


試合の後、オルコットさんは織斑君に色々と謝罪して、仲良くなったみたいだ。しかも、オルコットさんは織斑君のことが好きになったみたいだ。彼女の目は恋する乙女の目だった。


そして、新聞部の先輩が現れて織斑君とオルコットさんにインタビューをしていた。そして、記念写真を撮ることになり先輩がシャッターを押した瞬間、私以外のクラスメイトが一瞬で織斑君とオルコットさんに近づいた。


瞬間移動何て生温いぐらいのスピードだった。彼女たちは怪物か?と、思った私は悪くないはずだ。


こうして、この『織斑 一夏クラス代表就任パーティー』は夜中の10時頃まで続いた。





翌日、クラス内で噂が流れていた。


二組に転校生が来たと・・・


私には理解できないが女子高生とは三度のご飯より噂話が大好きらしい・・・


まあ、人の噂も四十九日という。噂の種にされた人は御愁傷様だ。


そして、ホームルームが始まる少し前に噂の転校生が現れた。


凰 鈴音


中国の代表候補生で何でも織斑君のセカンド幼なじみらしい。ちなみにファーストは篠ノ乃さんだそうだ。

ちなみに一目でわかったんだけど凰さんも織斑君のことを好きみたいだ。まぁ、織斑君は気づいてないみたいだけど・・・


その後、凰さんは一組の担任である織斑 千冬に追い出された。


そして、凰さんのことが気になって集中できなかった篠ノ乃さんとオルコットさんは織斑 千冬に出席簿で叩かれた。


この映像を録画して、教育委員会に突き出したら首にできるかな?・・・多分、無理だよね・・・


はぁ・・・私、ストレスで死んじゃうかもしれないな・・・


そして、今日も、怒りと殺意を押さえるだけで授業内容は全く、わからなかった。なのに精神的にかなり疲れた。


本当に死んじゃうかもしれない・・・






お昼休み。私は織斑君と篠ノ乃さん。オルコットさんと一瞬に食堂に向かっていた。


ちなみに、オルコットさんには私が織斑君を好きじゃないことを告げているので、特にわだかまりは無く、たまに相談に乗ってあげたり、一瞬に織斑君と篠ノ乃さんのISの勉強や訓練を見てあげたりしている。


まぁ、このメンバーでの私の立ち位置は篠ノ乃さんとオルコットさんによる織斑君の取り合いの仲裁やストッパーになっていた。

しかも、このメンバーにもう一人、織斑君のことが好きな凰さんが加わるはずなので・・・・


はぁ・・・


と、私は心の中でため息をつきながら、食堂に向かった。


食堂についた私たちは食堂の入り口にある自動食券販売機で食券を購入する。ちなみに私は天ぷらそばにした。そして、食券を出しに行こうとした時・・・


「待ってたわよ、一夏!」

どーん、と私たちの前に凰さんが現れた。


ちなみに彼女の持っているトレイにはラーメンが鎮座しており、遠目でもわかるぐらいに、伸びていた。


きっと、織斑君をずっと待っていたのだろう。しかし・・・


「そこに立たれると食券を出せないのですが。それから通行の邪魔です」


と、私が正論を言うと凰さんは「わ、わかってるわよ」と言って道を開けてくれた。


私は食券をおばちゃんに渡し、天ぷらそばを受け取り、空いているテーブルを見つけて人数分の席を確保する。


そして、織斑君たちを待って全員がそろって「いただきます」と言って食べ始める。


まあみんなは凰さんと織斑君の関係が気になっているみたいなので余り食が進んでいないようだが私は気にせず天ぷらそばを食べる。

そして、私が天ぷらそばをおいしく食べているとダンとテーブルが叩かれ、そばの汁が私の制服にかかった。しかも、さっき買ったお茶がこぼれた。


「・・・・・」


私はテーブルを叩いた二人を見つめる。二人は凰さんと、どっちが織斑君のISの訓練を見るか言い争ってる。


「ねえ。篠ノ乃さん。オルコットさん」


と、私は声をかけたが二人は見向きもせずに「なんだ!」「なんですの!」と、言ってくる。


しかも、オルコットさんが「そうですわ!沙耶さん。貴方からも彼女に何か言ってあげてください!」とか、言ってきた。


流石に今のはキレた。


「篠ノ乃 箒。セシリア オルコット」


と、まるで地獄のそこから呪いの呪咀を唱えるような声で私は二人の名前を呼ぶ。


すると、二人は、ビクッ! として、こちらを向きそして、私は制服についたシミとこぼれたお茶を指差す。


「お二人がテーブルを叩いたせいでこんなことになってしまったんですが・・・・・・どういたしましょう?」


と言って私は二人が謝る前に、言葉を続ける。


「そして、こうなった原因は、織斑君のISの訓練を誰がやるか。でしたね。それなら私がやりましょう」

と、言ったら二人は


「なぜそうなる!」

「どうしてそうなるんですの!」


と、抗議の声を上げるが・・・


「お二人は私に言うことがあるでしょ?それに、異論は受け付けません」


と、私が二人に言うと、二人は「「うっ」」と唸るしかし、篠ノ乃 箒とセシリア オルコットが「だが!」「ですが!」と、反抗してきたので私は空になったお茶の入っていた缶を左手にもち前に突き出し・・・


「先に謝りましょうよ・・・」


と、言って空き缶を握り潰してビー玉ぐらいの大きさにする。


「「「「ヒィ!!」」」」

と、悲鳴をあげたが私は握り潰した空き缶をテーブルの上におき、笑顔で・・・

「わかりましたか?」


と、言った。


篠ノ乃 箒とセシリア オルコットは「す、すまなかった」「も、申し訳ごさいませんでした」と謝った。そして、私は凰さんの方を向き・・・


「凰さん」


「な、なによ」


と、ビクビクしながら答える凰さん。


「とりあえず、クラス代表対抗戦が終わるまで織斑君との訓練は待ってくださいね。お互い手の内がわかるとつまらないでしょ?」


「そ、そうね。わかったわ」


と、凰さんがうなずくのを確認して、今度は織斑君の方を向く。


「それじゃあ、織斑君。私が鍛えてあげるからよろしくね」


「わ、わかりました」


と、うなずいた織斑君を見て満足した私は食事に戻った。


ちなみに、食事が終わるまでお通夜のような空気になったが別に気にしなくていいだろう。


こうして、私は織斑君を鍛えることになった。

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