デスノート

□歪愛
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「ただいま…」
ドアを開けて入ってきた彼は疲れたような声を出してそのまま私の隣に座り肩に頭を乗せる。私は何も知らないふりをして彼の頭を撫でる。
 「おかえりなさい月くん…お疲れのようですね…」
他の女を抱いた躰を私は愛しさを込めて抱き締める。狂おしい愛で殺してしまわぬよう気を付けながら。
 「竜崎…好きだよ…」
あどけない表情で私を上目遣いに見る。そして口付けをねだる。私はそれに気付かないふりをして頭を撫で続ける。
 「ねぇ竜崎…意地悪しないで…僕を愛して…」
彼が自分から唇を重ねる。女にも押し当てた汚い唇を。
 「ァッ…りゅ///ンっ…んん」
舌を絡め取る。咥内を蹂躙し、溢れ出る唾液を吸い上げる。
 「っ…ぁ、ふ///」
彼はキスに弱い。力が抜けた彼を押し倒しそのまま口付けを続行する。恍惚な表情を浮かべ夢中で舌を絡める彼は息継ぎすら儘ならない。
 「はぁっ…ぁ、竜崎ぃ…」
顔を離すと彼は焦点の合わない目で私を見ていた。私はこの目が好きだ。私しか見えていない彼が。
 「月くん好きですよ…」
耳元で囁き抱き締めると彼はとても嬉しそうに笑う。まるで純真無垢な少女のように。あれほどまで裏切り行為をしておいて…
 「僕も竜崎が好き…竜崎だけが好きだよ」
彼が私にしがみ付き必至な様子で言う。捨てないでと言わんばかりに。ならなぜ裏切るのだろうか?
 「ぁあっ…あ!!」
彼自身を握る。ズボンにまで我慢汁が染みてきている。私にしがみ付いたまま手に擦り付けるように彼が腰を揺らす。
 「いやらしいですね…まだ、キスをしただけなのに…」
耳に舌を這わせながら囁く。彼は言葉責めにも弱い。恥ずかしそうに頬を染めながら腰の動きは止まらない。
 「はぁっ…りゅ、お願い///」
耐えられなくなると彼は目から涙を零し媚びた声で私におねだりする。しかし、あの女のように安っぽく不快ではない。
 「ぁあん…ふ、ぁ///」
彼のズボンを下着ごと下げ曝け出された彼自身を咥え込む。彼は待っていた快感に腰を震わせて悦ぶ。
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