デスノート

□「お疲れ様」
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〜更に6時間後

「はぁ〜僕も疲れちゃったよ〜」

間抜けの馬鹿の役立たずの声が沈黙を割ります。

いくら温厚な私でも1時間しか資料を見てないキサマがそんなことをほざくのは許しませんよ……!!

「お疲れ様です松田さん…無理せず休んでくださいね」

Σ!!?なぜです月くん!
こんな役立たずで存在価値も危ういお荷物に優しく微笑むのです?!

「ありがとう月くん!もう少し頑張るよ」

間抜け面を更にだらしなく緩めながらデレデレする松田に心からの嫌がらせを…

「では松田さん…これも全て添削お願いします。間違っていたら丸刈りにしてもらいます…」

おっと日本語は難しいですね。嫌がらせではなく仕事の依頼です。
私としたことが間違えてしまいました。

「竜崎…松田さんに出来るわけないだろ」

他意は無いのでしょうが悪意が無い分私よりも酷いですよ月くん。

「あ、すみません。。違うんです!!疲れてるから出来ないだろうと思って…」

慌てて繕う月くんは可愛らしいです♪
でもフォローしきれてませんよ。

「竜崎は仕事しろよ」

目の保養中の私に月くんは冷たく言います。
クールビューティーよりもスウィーティーキュートを希望します月くん。

「私も疲れました月くん…」

「ふぅん。珍しいね…休んできたら?」

月くん…。。気の無い返事過ぎませんか!?
どうして馬鹿でアホで間抜けで役立たずで愚図の松田にさえ『お疲れ様』と言うのに私には言ってくれないんですか!?

Σ判りました!!
恥ずかしいんですね!好きな人には素直に気持ちを伝えられないものですものね♪すみません月くん。気付づいてあげられなくて…

「竜崎…」

月くんの真意に気付きましたから、自らの恥ずかしさに勝って私に伝えてくれる時を私は気長に待ちましょう。

「竜崎ってば…」

おっと、月くんを想うばかりにキューティーミラクルボイスを聞き逃す所でした。
ついに打ち勝ったんですね!
さぁ、心の内を私にぶつけてください!!
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