偽りの楽園

□第五話
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さてと、そろそろ調べてみますか!


『噂が出回ってて転校生も居心地が悪そうだね』

《そろそろ動くのか?》

『うん。調べなくちゃね!』

「あの・・・若菜様」

『え?』

「お久しぶりです」

『あぁ、白城さん』

彼女は白城水樹。
テニス部ファンクラブの総会長。
ファンクラブ全体をまとめてる凄い人なんだって。

『こんにちはどうしたの?』

「桜ノ宮姫華のせいで倒れたと聞きまして・・・」

『心配してくれたの?』

「当然です!若菜様は私(わたくし)の命の恩人なのですから!」

ーそう僕は白城さんの命の恩人(らしい)
たまたま、階段の前を歩いていたら、白城さんが落ちてきてそこを助けたら、こうなった

『桜ノ宮さんのせいじゃないよ。気分が悪くなっただけ』

「ですが、桜ノ宮姫華を見てお気分が悪くなられたんですよね?」

うっ・・・相変わらず鋭いなぁ

『・・・まぁ、ね。』

「だったら直ちに桜ノ宮姫華を消すべきです!」

『まぁまぁ、そう焦らないで?』

「ですかっ!」

『証拠がないでしょ?』

「ですか、現状を見れば一目瞭然です!」

『大丈夫だよ。後1週間の辛抱だよ』

「えっ・・・?」

『夢を見させてあげようよ。どうせ1週間後は地獄なんだから・・・さ』

「その、地獄とは?」

『いろいろ調べるんだよ。調べて彼奴の正体をあばくんだ』
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