偽りの楽園
□第五話
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「桜ノ宮姫華の正体を、ですか」
『そう。化けの皮を剥がしてB組や他のクラスの男子達に目を覚まして貰わないとね』
「なら私達が!」
『ファンクラブの皆が桜ノ宮さんを呼び出したりしたら状況は治まるどころが悪化する』
「それはっ」
『少なくとも彼氏を取られてしまった子もいるんだ。そんな状況で呼び出しなんかしたら彼女達が傷付いてしまうでしょ?』
「・・・はい」
『だから白城さんやファンクラブの皆に情報収集をしてもらいたいんだ』
「はい・・・!」
『調べた情報は、』
「私達ファンクラブが全校集会の時にお話致します」
『ありがとう、助かるよ』
「いえ、若菜様は目立つ事がお嫌いですから。」
『嫌いって言うよりめんどくさいんだよね』
「意味的には変わらないと思いますが・・・」
『まぁ、良いんだよじゃあよろしくね』
「はい!では失礼致します!」
そう言うと白城さんは何処かに走って行った