偽りの楽園
□第五話
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白城side
若菜様が転校生のせいでお倒れになってしまったと言う噂を聞き、すぐご飯を食べ、若菜様のクラスに行きました。
若菜様は私にとって命の恩人なのです。
あれは2年前の出来事でしたわ
私が総会長を努める前のファンクラブはとても過激でテニス部の皆様に近付く女には容赦ありませんでしたわ
そんなファンクラブに恐怖を感じ、人という物が怖くなり誰とも話せず、怯える毎日でした。
人が近付いて来る度、怖くて怖くて逃げていました
ある日、階段を上がり終わった時、友達がいて一歩下がってしまったのです。
後ろは階段なので落ちてしまいました
私が通う立海は階段が他の学校より少し長く落ちて打ち所が悪ければ死んでしまうかもしれませんでした
あぁ、私は死んでしまうのでしょうか・・・
そう思った時でしたわ
誰かに抱き締められて痛みはありませんでした
私を助けてくださったらのが櫻井若菜様でした
これが私と若菜様の出逢いでしたわ