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□レディとの会話を邪魔しちゃダメだよ*
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テレビ局楽屋。
珍しく同じ現場で収録だった聖川真斗、神宮寺レンは同じ楽屋にいた。
その楽屋には女性スタッフが1名、レンと楽しげに話しをしていた。真斗はレンと帰りたかったが、楽しげにしてるのに釘を刺したくなかったので本を読んでいた。
「へぇー、レンくん本当に幸せそうだね!」
「そうだね、今はとても幸せだよ。」
「上手くいってるから?」
「まぁ、そんなとこかな。それにしても、まさかレディにこんな話をするとは思わなかったよ。」
「だって、怪しかったんだもん。」
「レディに怪しまれるなんて、俺もまだまだだね。でも、話す相手が出来て少し気が楽になったよ。」
「そう?なら良かった♪最近レンくんすごくイキイキして楽しそうだし、何か怪しいと思ったの!」
「イキイキ…ねぇ。」
「…何を楽しんでるの?」
「おいおい、レディ。分かってて言わせる気かい?意外と意地悪なんだね。
「そんなことないよ〜♪」
「まったく。まぁそんなレディも嫌いじゃないけどね。それは聖川とのセ…」
「じ、神宮寺!!!!!!」
女性スタッフと話していたレンを真斗は突然呼んだ。
しかも急に立ち上がり会話を制止させるように。
女性スタッフはあまりに突然で驚いたが、レンは特に驚く様子もなく、平然としている。
「なんだい、聖川。」
「そ、そろそろ帰らないのか?」
「あぁ、そういえばそんな時間だったね。待たせてゴメンよ。」
「い、いや…」
「レディ、悪いけど聖川が呼んでるから帰るよ。この話はまた今度。…聖川に内緒でね。」
レンはウインクをし、人差し指を鼻にあて"内緒"のポーズをしながら女性スタッフにそう言った。
「うん!レンくんのノロケ話、楽しみにしてる!!」
女性スタッフは嬉しそうに満面の笑みで答えた。
支度を終えたレンと真斗は、
「お疲れ様でした。」
「じゃあお疲れ様。またね!」
と言い楽屋を出て行った。