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□真斗×真斗×レン*
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「…っわ!!い、いきなり何するんだ!!」


「お前が良いって言ったからさっそくね。」


浴衣を肘まで下げられた真斗は上半身を晒し、レンはそれをまじまじと見つめる。


「…んー。特に変わった様子はないか。じゃあ…こっちの聖川は?」


と言いながら素早い動きで反抗的な真斗の浴衣にも手をかけ脱がせた。


「や、やめろ!!」


露になったこちらの真斗の体には赤い痕がたくさんつけられている。


「…あれ?こっちの聖川にはキスマークがついてる…。これは昨日オレがつけたやつかい?」


真斗の体にたくさんある赤い痕を指でなぞりながらレンは真斗に尋ねた。


「…っ…し…知らん…」


レンは真っ赤な顔でうつ向く真斗の背後に周り、後ろから抱きついて首筋や肩につけられた痕を、今度は舌でなぞる。


「…っあ…や…やめろ…っん…」


真斗は身動ぎし、レンから離れようとするがしっかり抱き締められていて動けない。
2人が密着しているのに対し、薬で現れたであろう真斗はその様子をじっと見ながらレンを呼んだ。


「…じ、神宮寺。」


「なんだい?」


真斗に夢中でもう1人いたことをすっかり忘れていたレンは呼ばれて顔を上げた。


「…その…お、俺にも…その痕をつけてくれないか…?」


「…えっ?」


「俺はあの薬で聖川真斗という人物から分裂してできた存在だが、ちゃんと意思や感情を持ち合わせている。故にお前のことを特別に思っているのも変わりない。本体であるそっちの俺にあってこの俺にないのは…寂しいぞ…。」


レンは言葉を失った。
普段の真斗なら絶対に言わないようなことをペラペラとしゃべっているのに驚いたのだ。


「…お、お前!勝手にペラペラと喋りおって!!」


レンの腕の中にいる真斗は真っ赤な顔で怒り出した。
レンは2人の真斗を見比べながら考えた。
たぶん自分の腕の中にいる本体の真斗はいつも接している真斗。
そして現れたやたら素直な真斗はきっと真斗の中に秘められた素直な感情そのものなのでは…と。


「分かったよ。…そのかわり、条件をつけて良いかな?」


「条件…?」


「あぁ。分裂してできたキミが、この本体の聖川とセックスをする」


「は?」


「お、おい貴様!何を言い出すんだ!!!」


「聖川は可哀想なことにオレとしかしないから、このままじゃ誰にも挿れることが出来ないだろ?他の奴とヤらせるってのはイヤだし…聖川から出てきたお前となら良いかなって。」


「勝手なことを言うな!!俺は別に…」


「攻めになった聖川を見てみたいっていうのもあるし、どう?もし、してくれたらご褒美として何でも一つお願いを聞いてあげるよ。」


「…分かった。」


「お、おい!お前が勝手に決めるな!!」


「別に良いだろ?これを逃したら一生攻める側にはなれないよ。」


楽しげに笑うレンに対し分身の自分は悲しげな顔でこちらを見ている。


「…分かった。やってやる。」


「…本当か!?」


「お前が悲しげな顔で俺を見ているからな。」


「すまない。ありがとう。」


「じゃあ、決まりだね。オレは一切手出ししないから聖川が頑張って分身くんを感じさせるんだよ♪」


と言いレンは2人のいる場所から少し離れた場所に座り、2人の様子を見ることにした。


「さぁ、好きにして良いぞ。」


「好きにと言われても…俺はいつもされている側だからする側は分からん…。」


「いつもどうされてるか思い出せ。」


「…いつも…熱に浮かされ途中から何をされているかよく覚えてない…」


「おいおい、始めないのかい?」


2人を眺めていたのに何か話をしていて一向に始めないのに痺れを切らせたレンは声をかけた。


「いつも俺たちはお前にされているだけだから、する側は何をすれば良いのか分からんのだ。」


「っお、おい!」


「へぇー。そういうことか…ちょっと待ってて。」


と言うとレンは自分の机の引き出しから薬の瓶らしき物を持ってきて、その錠剤と水を口に含み、真斗のところへやってきた。


「…な、なんだそれ…っん!」


そしてそのままその口を自らの口で塞ぐ。
何か飲まされると察知した真斗は口を固く閉ざし、開こうとしない。
それに対しレンは真斗の耳の後ろを指でなぞり真斗を刺激するとピクリと反応し、気が反れた真斗の口が緩んだ瞬間レンは舌を入れ、口の中の水と錠剤を真斗の口に入れた。


「…っふ…ん…んぅ…」


吐き出したくとも未だにレンの口に塞がれていて出すことが出来ず、息苦しさから水と錠剤を飲み込んでしまった。


「…っは…き…貴様…何を飲ませた…!」


「その気になる薬さっ。」


「そんな物、どこで手に入れたんだ?」


「ボスにもらったんだ。"ユーにはこの薬がお似合いですー"とかなんとか言いながら渡されて。よく分かんなかったから、おチビちゃんに飲ませてみたらそういう薬だって分かったのさ。」


「来栖はどうしたんだ?」


「シノミーを呼んで部屋に連れて帰ってもらった。」


「…ま…待て。…そんな怪しげな物を俺に飲ませたのか…?」


「だって、こうでもしないとお前はやる気にならないだろ?」


「だからといってそんな物を飲ませるな!!!…っ!」


「どうした?」


「効果が出てきたのかもね。」


「…っ…はぁ…じ…じんぐ…じ…きさま…っ…」


その気になる薬―媚薬を飲まされた真斗の体に変化が表れた。
真っ赤な顔で汗を滲ませ、何もしていないのに息が上がり、自身は触れてもいないのに反応しているのか足をもじもじさせている。


「出てきたみたいだね。そのもどかしさを解放してくれるのはオレじゃなくて、そっちの聖川だからね。」


と言いながら真斗の顎のラインを指でなぞると真斗は体をピクンと過剰に反応させた。


「…っん…じ…んぐうじ……」


「甘えたってダメだよ。あっちに言うんだよ。」


「俺に触れて、熱を解放させれば良い。」


「…っ…す…すまない…」


と言うと真斗は分身の自分の唇を塞ぎキスをする。



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