魔法少女リリカルなのは


□騎士王之書
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なのはside
?「なのはぁぁぁ!!」
とある次元世界で小さな少女の悲痛の叫びが木霊した。
?「なのは!しっかりしろ!死ぬんじゃねぇ!」
なのはと呼ばれた少女の服は所々引きちぎれ、血に染まっていた。
な「・・・ヴィ・・タ・・・ちゃん・・・」
ヴィ「なのは!?どうした!?もうすぐ救護班がくる!だから安心しろ!」
ヴィータと呼ばれた赤いゴスロリ衣装を着た少女は、顔を涙で濡らしながら血濡れの少女に呼びかける。
な「ヴィータちゃん・・・ゴメンね?・・もう・・・・いいよ・・・」
ヴィ「いいって何がだよ!?大丈夫だ!絶対助かるから!!」
な「ううん・・・もう・・無理だよ…自分の事は・・・自分が一番・・・・知ってるもん・・・」
落ちた少女は、赤い少女をあやすように穏やかな笑みを浮かべて言った。
ヴィ「そんな事ねぇ!?待ってろ!?今救護班呼んでくるから!」
そう言って、赤い少女は走り去って行く。
落ちた少女は走り去って行く少女を見送った後自分の長年の相棒に謝った。
な「ゴメンね?レイジングハート・・・君もボロボロだね?・・・」
少女の相棒は返事を返さず、弱々しく点滅しているだけだった。
な「・・・私・・もう・・・・死んじゃうのかな・・・?」
少女は今まで一緒に戦って来た友人達を思い出していた。
な「フェイトちゃん・・・はやてちゃん・・・ユーノ君・・・」
そうしているうちに周りは機械の兵士達によって囲また。救援はもう望めないだろう。
な「・・・みんな・・ゴメン・・・・さよなら・・・」
少女は一粒の涙を流しその意識を闇へと沈めた。
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