【Mein】
□じゃれ合いのつもり
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何だか最近、
赤ちんを見ると無性に触れたくなる。
「おい、敦。」
「何ー?赤ちーん」
「重いし暑い」
踏み出せない。
後ろから抱きつく以上に。
暑い邪魔、と文句を言いながらも無理矢理突き放そうとせずに少しの間、離すまで君は待つ。
正直、抱きついた時いつもより君の顔とか肌が接近するのは凄く辛い。
手が出てしまいそうで。
「キャーー///」
腕から離して、赤司が丁度水分を取ろうとした時だった
体育館のドアあたりから女子が5人程たまって、叫んでいた。
「何ー?また黄瀬ちんのファンの子ー?」
「違うっスよー。完璧に叫びながら見てる方向違うじゃないッスか」
確かに、今近くに黄瀬がいるに対して
反対側の方を向いていた
「赤司っちのファンッスよ」
確かに向いていた方向は赤司しかいないし、
女子は確かに赤司と叫んでいる
「まぁ、赤司っちは何でも完璧だし、顔立ち良いっスから女子が置いとく訳ないっスよねー」
何だか一気に不安が立ち込めた。
他の女子に取られてしまったらどうしようって
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「みんなは?」
「あー、先にお腹空いたからマジバ行っとくって言ってたよ」
そろそろ空は暗くなりだして、
部室が薄暗くなってきた。
その中に着替えながら話す2人がいた
「……ねぇ、赤ちん」
「ん?」
「赤ちんってモテるよねー」