夢・短
□運命の人
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久しぶり
そうだね。元気にしてた?・・・て俺が聞くのは卑怯かな・・・。
そんな会話で始まった私たちの出会いは本当に突然だった。
いつも通りに仕事を終えて帰宅する。
いつも通り少し混んでる電車に乗って、今日は座れてラッキーだなぁってくらいの心持で・・・・。
いつも通りに改札を抜けたところで、肩を掴まれた。
会社の人?それとも友達?
はたまた強引なナンパ???
キャッチ・・・・・・・はないだろう。
そんなことを思いながら振り向くと、ずいぶん懐かしい見知った顔がそこにある。
ドクン
分かりやすいくらいに心臓が音をたてて軋みはじめる。
ドクン・・・・・・・ドクン・・・・・・・
「・・・・・・・・・・何で・・・・・・・????」
思わずぽつりと零れた声は、駅の喧騒に溶けて消えた。