夢・短

□運命の人
1ページ/10ページ

久しぶり
そうだね。元気にしてた?・・・て俺が聞くのは卑怯かな・・・。


そんな会話で始まった私たちの出会いは本当に突然だった。

いつも通りに仕事を終えて帰宅する。
いつも通り少し混んでる電車に乗って、今日は座れてラッキーだなぁってくらいの心持で・・・・。
いつも通りに改札を抜けたところで、肩を掴まれた。

会社の人?それとも友達?
はたまた強引なナンパ???
キャッチ・・・・・・・はないだろう。

そんなことを思いながら振り向くと、ずいぶん懐かしい見知った顔がそこにある。


ドクン


分かりやすいくらいに心臓が音をたてて軋みはじめる。

ドクン・・・・・・・ドクン・・・・・・・


「・・・・・・・・・・何で・・・・・・・????」

思わずぽつりと零れた声は、駅の喧騒に溶けて消えた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ