私の好きな人。【完】

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2月13日



オレは後輩の新八に合コンに

出てくれと頼まれた。



「土方さん頼むよっ!!」



「他あたれよ。

原田とか、いんだろうが。」



「左之はデートなんだよー。」



「はぁ…今回限りだからな。」



オレは渋々OKした。



…ったく、なんで28にもなって

合コンなんかに行かなきゃなんねぇんだよ。



2月14日



言われていた場所に行くと

新八に会った。



「来てくれて良かったー!!」



「ドタキャンしても良かったのかよ。」



そんな会話をしながら中に入った。



店の女に案内され部屋に入ると

総司と、もう1人女が座ってた。



…ん?何か空気おかしくねぇか?



そう思いながらも新八が真ん中に座ったから

オレは自然と、その女の向かいに座った。



最初の印象は、どこにでもいそうな女だった。



少しして女2人が来た。



「優樹菜ーっ、遅くなった!!ごめ…!?」



女が言葉に詰まっていた。



見ると、その女は総司を見ていた。



ん?何かあるのか?知り合いか?



女は耳打ちで何か言っていた。



それから、もう1人の女。



新八好みの女だった。



そんなことを思っていると

自己紹介が始まった。



はぁ…キライなんだよな。



帰りてぇ。



名前だけ言うと新八に怒られた。



…ったく、めんどくせんだっつーの。



女の方も自己紹介が始まった。



オレの向かいに座った女。



全然喋らねぇ。



隣の女に叩かれ、ようやく喋った。



「七瀬優樹菜、25歳。以上!!」



笑えた。
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