私の好きな人。【完】

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「お前、今日どうするんだ?」



土方さんに聞かれ困った。



「このまま泊まってもいいし

帰るならタクシー代やるから帰れ。」



泊まる…タクシー代…どっちを取ろう…。



「あー、泊まっても

何もしねぇから安心しろ。」



「じゃぁ泊まる。」



「あん?」



「えっ!?」



「そんなにイヤなのかよ。」



「え…えと…イヤ…あの…その…。」



どうしよう!!困ったぞ!!



「ふっ、嘘だ。

今日は抱かねぇから安心しろ。」



「きょ…今日は…?」



今、今日はって言ったよね…?



いや、さっきも言ってたような気がするけど…。



「あぁ、今日は…な。

いずれ抱いてやるから覚悟しとけよ。」



「なっ…!?」



土方さんに、いつか抱かれるの…?



どどどどど…どうしよー!!



1人あたふたしていると



「ほら、さっさと風呂にでも入ってこい。」



いつの間にかバスタオルを持ってきていた

土方さんがいた。



「えっ!?いいの…?」



「構わねぇよ。」



遠慮なく入ることにした。



脱衣所で脱ごうとした時



「脱がしてやろうか?」



急にドアが開き焦った。



「ギャッ!!」



驚いたあたしは

こんな変な声を出してしまった。



当然土方さんにも



「本当、色気ねぇな。」



言われてしまった…。
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