私の好きな人。【完】

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オレは朝早くに目が覚めた。



七瀬の寝顔を見て

オレはリビングへと行った。



あぁ、何で朝早くから仕事なんだよ。



とりあえず、いつアイツが起きてもいいように

パンと珈琲を用意した。



「何、やってんだオレ。」



女に、こんなことしたのなんか

初めてじゃねぇか?



パンが焼き上がった時

七瀬が起きてきた。



オレは1万円札を差し出したが

付き返された。



あ、やべぇ。



仕事行かねぇと。



七瀬に鍵を渡した。



「来たかったら、いつでも来い。」



そう言っただけなのに七瀬は泣いた。



聞くと



「それ、他の人にも言ってるんでしょ…?」



なんて言ってきやがった。



何で、そうなるんだよ。



オレは、この部屋に女なんか

いれたこともねぇし鍵なんか

渡したこともねぇよ。



あ、1人入ったことのある女いたな。



そんなことを思いながらもオレは



「は?オレは、お前しか…」



「もういいっ。

聞きたくないっ、帰る。」



急に泣いて、キレて帰った。



「七瀬!」



呼んだが、こっちを見ることもなく

いなくなった。



なんなんだよ。



オレが何したっつんだよ。



―ガンッ!!―



オレはゴミ箱を蹴飛ばし出社した。



―土方side end―
 

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