Five Key

□Epi.1
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―――O.


魔物だと言い張ってたペンギンに
押し付けられた不思議なネックレス

たぶん、絶対これのせいで
よくわかんないお家の前にいるんだ

見た目はホントに普通のお家
二階建て、なのかな
でもちゃんと立派な門まで付いてる
お金持ちな感じのお家


…入っていいのかな


「ぴんぽーん…」


呼び鈴を押してみたけど
全然誰も出てこなくて


「おじゃましまーす」


とりあえず中に入れば分かるかなと


「お…、ひろい…」


見た目より中は広くて
しかも新品みたいに
あちこちぴっかぴかで


「ほえ…」


思わず口が開きっぱなしになっちゃう


「…てめぇ誰だ」
「んお?」


いきなり聞こえた声に振り返ったら
眉毛が濃い?顔が濃い?人がいて
…めっちゃ睨まれてる


「…ただの人間じゃねぇな」


え、なにこの人…


「まぁいい
 オレらの他にまだ三人は来るはずだ」
「なんで?」

「二階に部屋が五つあった」


じゃこの人オイラより先にいたってこと?
ならぴんぽんしたら
答えてくんなきゃダメじゃん



.

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