いっしょ。
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夜中。
自然と目が覚めて、起き上がる。
隣にいたはずのやまだは、寝てるどころか見渡しても見当たらない。
布団は綺麗に畳まれていて、出掛けるつもりで家を出たみたいだ。
いま、3時だろ?
こんな時間にどこほっつき歩いてんだ…?
―ガチャ
玄関先から鍵の開く音がして、急いで布団に潜り込んだ。
…俺、なんでこんな隠れるようなマネしてんだ?
やましいことなんて、なにもない。
むしろ、やまだを問い詰めてもいいはずだ。
けど、俺の喉はおろか、身体もまったく動かなかった。
「…だいちゃん、ただいま」
って言うやまだの声だけ聞いて
睡魔が襲ってきた俺は、再び眠りについた。
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