満月の夜。
□6夜。
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朝。起きると、当たり前のようにりゅうはいなくて。
昨日と同じように、ゆうのところに向かった。
昨日と違ったのは、ゆうの病室にもりゅうは居なかったこと。
居ることを期待して身構えて扉を開けたのに、そこにその姿はなかった。
携帯、ちゃんと鳴らないように設定し直したのに…。
まぁ、当たり前っちゃ当たり前だけどさ。
いい加減に話したいんですけど。
ちょっとイライラしながら、ゆうの隣に座って待つ。
…いま、どこにいるんだろう?
元気にしてんのか?
泣いてなければいいけど…。
いろいろ考えてたら、また顔をベットに突っ伏して寝てしまっていた。
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