dreams
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昨日と同様、街に出てきた。
どうやら、打ち上げは
カラオケになったらしい。
ここら辺でいちばん大きい
店舗に入って、
なかでも最大の広間を
貸し切ることになった。
他の学年やクラスも
打ち上げをしてるみたいで、
店員さんも慣れた手つきを
してる。
オーダーした飲み物が
全員の手に渡り、
クラス代表が音頭をとる。
「短い準備期間でしたが‥」
「そんな義理堅いの
いらないから!早くーっ」
と、急かす声が聞こえる。
誰の声かはわからないけど、
同感。
みんなもそう思ったのか、
口々に言い出す。
呆れたように、クラス代表が
言葉を発する。
「…じゃ、かんぱーいっ」
その声を合図に、一斉に
グラスを合わせる音がした。
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