yellow
□Repeat a grain
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「黄瀬ー!!!!!」
そう言って私は黄瀬、彼氏に抱きつく。
「わっ!?
危ないっスよー梓っち。」
そう言いながらも私の頭を撫でてくれる。
「えへへ
黄瀬大好き!!」
そう笑って見せた。
黄瀬は赤面しながらも私の耳元で
「俺は、愛してるっスよ?」
と囁いた。
7月始めのお昼休み。
屋上での和やかなこの時間。
「時が、止まれば良いのに」
と願った。
だけど―――。
「何で…?」
どんなに後悔したって…
もう、昔のようには戻れない――。