恋 音
□第一楽章
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ふぁぁぁー、
大きな欠伸が空に消える。
よく見ると、屋上に1人眠そうに寝そべっている少年…いや、少女がいた。
ダレ?少年とか言ったの。(黒笑)
…;;
少女は空を見上げながら、今日はミーナのトコに行かなキャ。と今日の予定を確認し始める。
ちなみに今いる屋上は、この音大の校舎の屋上だ。
確認が終わって、一眠りにつこうとする少女を、悲鳴にも取れる叫びが遮った。
「キャー!千秋様よ!!」
その一声を皮切りに、あれよあれよと声援が起こる。
眠りを妨げられて少女は青筋を浮かべる。
ダレ?チアキって。人が寝ようとシテルのに。
少女はむくっと起き上がり、屋上からチアキなる人物を探す。
チアキらしき人物を、少女は調律で使うルーペでロックオーンと見る。
何あのヒト。オレサマ?ってやつ?
そう思う少女は、メモ帳に何かを書く。よく見ると表紙には…眠り邪魔したリスト…。
ん?ナニ?あ、オマエは少年に間違えたリストに入ってるゾ。
…;;
少女は、起き上がると屋上を去った。