Kmbk.
□オトナの階段
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「…千鶴、大丈夫?」
「おうっ!な、なんのこれしきっ!!」
「うん、じゃあなんでタオル巻き直してるの?」
[私明日部活入っちゃったー!!
部活のあとでも大丈夫? あかね]
[全然オッケー!!じゃあ学校迎えに行く! 千鶴]
「送信、っと」
明日はなんとあかねとの半年記念日なのだ!
オレん家でパーティーする約束だったけど、部活が入って少し遅れて開催!!
まぁ、開催できるだけいいけどな。
「…あ、イイ事思いついた!」
ふっふーん。イイ事思いついちゃった。
まぁ?半年という節目ですし、まだ幼いキッスしかした事のない僕らは大人の階段を登ろうというわけですわ。
あーこりゃ名案だ!
今すぐあかねに電話しよーっと。
prrr....
呼び出し音がなげぇぞ…。
「あ、もしもしちづ」
「もしもしっ!あかね!明日オレらは大人になるんだ!」
「…はい?えっと、その、つまり?」
「あかねを犯します。」
ポチッ。ツーツー。
今のオレ様究極にイカした顔してるぜ。
(今の千鶴絶対ものすごいドヤ顔だ…。)
さぁ、言いたいことは言ってやったぜ、これから勉強タイムだ!
大人になるにあたってやっぱ女の子を痛い目にあわすわけにはいかんしな。うん。
「…ということなんだよねー。」
「じゃああかねと千鶴くんは今夜…!!」
「さぁ、どうだろうね?千鶴のことだしなんもできないで終わりそうだよね〜」
「あ、確かに…。 じゃあ、今日は勝負下着ってわけか!」
「さて練習はじめようか。」
「ひ、ひどいよあかね…!」
昨日千鶴からいきなり電話がかかってきて何事かと思いきや、謎な宣言だけして切られてしまった。
そりゃ、ちょっと気合入れていくけど、あの千鶴クンがそういう事、できるわけないよね…。
なんだかんだ言ってまだ早い!なんて諦めそう…。
[終わったよ〜 あかね]
[校門にいますっ! 千鶴]
私はいそいで校門へ向かう。
後ろから頑張れよ、なんて聞こえたけど…。無視、でいいかな。
「千鶴ー!!」
「おうっ!お疲れー!んじゃ、いきますかーっ!!」
「うん。」
ちゃっかり私の手を握って走っていく千鶴。
金の触覚がゆらゆらと揺れている。
うん、幸せ。思わず笑みがこぼれそうになったけど我慢して、走った。
千鶴の家はもう何度も来ているから慣れてしまった。
そんな慣れた玄関に入り、千鶴の部屋へ向かう。
「あ、そうだ千鶴ー。私部活ですっごい汗かいたからお風呂かしてくれなーい?」
「おっ、おおおおおうっ!」
「ドシタノチヅルー。」
絶対なんか考えたよこの人。
「な、なんでもない!じゃ、風呂、入ってくれば?」
「うん、わかったー。」
千鶴の部屋に荷物を置いて、お風呂に向かう。
そしてちゃくちゃくと服を脱いでシャワータイム。
「だいぶ汗かいたしなぁー、」
もし本当にそういう場面になったときのことを考え隅々まで洗っておく。
え?期待なんてしてない、うん嘘ですごめんなさい
そして体を拭いている頃、着替えがないのに気づく。
あちゃー…。部屋、いくしかないかぁー…。
体にバスタオルを巻いて、そろりそろりと部屋に向かう。
「ん、あかねおかえりってえええええええええええええっ!?」
「あっ、いや、着替え忘れちゃって。服貸してくれない?」
「そ、そんなにヤる気満々だったのか、あかねも人間だ…。」
「ちょっと変な解釈やめてもらえますか?」
変に捉えられちゃって困ったなぁ。
なにか考え込んでて服出してくれないし。
どっこしょー。あっついあつい。ベットに腰掛ける。
「千鶴ー、服ー!」
「ハッ!!あかね、そんな準備万端だなんて、オ、オレはまだ、その、心の準備が…」
「はい?」
ダメだ千鶴本格的におかしくなってきた。
「で、でも、約束したわけだし、やっぱオレからいかねぇと…。」
「ねぇ、千鶴、服」
「おっし、あかね!!」
千鶴が私の名前を呼ぶと同時にベッドに私を押し倒した。
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