ペット
□クールダウン4
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俺はといえば、苦しいのかタオルを外そうとする空ちゃんの腕を押さえ、必死に口付けたい欲望を抑えつける。
顔を歪め泣きそうなガンちゃん、押さえつける俺の腕に爪を立てる空ちゃん、自分に課せられた使命と欲望の狭間で葛藤する俺。
決して本能に従ってはいけないのだけれど。
『っ....ンぅッ..んンーッ!!!』
GN「...クッ..ハ、...ッハァ...」
絶頂を迎えたのか、背を仰け反らせガクガクと全身を痙攣させる空ちゃん。
見開いた目にじわじわと涙が溜まり、やがて目尻から零れ落ちる。
その間もガンちゃんの動きは続き、絶え間なく快感を与えられ。
『....ッふ、ぅ...ンんぅ..っ...んンんっ..』
そろそろ酸欠になりそうな気がして、空ちゃんの口を塞ぐタオルを取り去る。
『っ...ハァッ..ハッ...ん、ハァッ..あぁっ...も、やぁッ』
GN「ハァッ..ハァッ...」
空ちゃんの声なんて聞こえていないかのようにただ腰を振り続けるガンちゃん。
トレーニング中のストイックな面が表れている。
どうしてそんなに頑張れるのか。
俺だったらこんなの絶対に耐えられない。
そもそも俺には忍耐力というものがあまり備わっていないのかもしれない。
クールダウンにはかなり重要な氷風呂も入れないし。
考えていたら、ガンちゃんを凝視していた。
そして気付く。
ガンちゃんの口元が動いていることに。
NK「ガンちゃん...?」
GN「.....ッ...ハァッ....エフエックス..ッイコール、サインエックス...ファクト、リアル...っハァッ...パーミュテーション」
NK「え、え!?」
何、数式的な!?
ここで数式!?
邪念を振り払おう的なこと!?
............さすが慶応大卒。
頭いいやつの考えることはわかんないなぁ。
ピピピピピピ
NK「はい、いいよー」
鳴り響くストップウォッチの音。
『ッあンっ...やぁ、もッ...たか、のりッ』
このセットが終わったことを意味するが鳴り止まない空ちゃんの嬌声。