□「でも...。でも...。でも...。」
1ページ/3ページ








『なんで?約束したじゃん!!ねぇ、なんで!?』






MK「ごめんな...」






『わかったよ...。平気だよ...』






受話器から聞こえるお前の声は掠れていて。






辛い思いばっかりさせてごめんな。






いつも守れない約束ばかりしてごめん。






もっと早く出逢っていたら、約束を破る事もなかったんだろうか?






こんなに辛い思いをするなら何故神様は俺らを出逢わせたんだろうか?






何か意味があるのか?






いや、意味なんてなくていい。






一緒にいられるだけで幸せだから。






いつだったかお前が笑って言った「ロミオとジュリエットみたいだね」。






そう言ったお前の顔がやけに悲しく見えて。






本当はこの手で世界で一番幸せな女にしてやりたいのに。






気休めの言葉すら言ってやれなくてごめん。






お前のためには別れた方がいいってわかってる。






でも一緒にいたいんだ。






例えどんなに辛くても。






この胸の苦しみが続いたとしても。



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ