未来への希望

□迫るもの
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カカロットが生まれたその頃、

サイヤ人であるバーダック一味はカナッサ星を攻めていた。

空はまるで煙が覆ったように暗く
燃えあがり炎をあげる家、泣き叫びながら必死で逃げ惑い、無駄な抵抗をする人々。

大猿というサイヤ人特有の変身をしたバーダック達6人に攻め込まれたカナッサ星は一夜にして陥落し、後に残ったものは瓦礫と死体の山だった。


もはやただの荒野と化したその星に

翌日6人再びは集まっていた。


「しかしバーダックよ、息子の誕生祝いにしちゃあ・・・ちょっと派手にやりすぎちまったな!」

彼の名はトーマ。
バーダックの仲間であり、古くからの親友である。

「息子の誕生祝いだと・・・?フン、くだらねぇ冗談だ・・・」

寝転びながら答えた男はバーダック。
彼が孫悟空の父親である。
性格は粗野で口調も荒いが、仲間思いな部分もある。

「この星も片付いたことだし、惑星ベジータに帰って会ってきたらどうなんだい?」

彼女の名はセリパ。
気性は荒いが、姉御肌で義理硬さを持っている。

「フン・・・、何の見所もねぇ最下級兵士のクソガキにわざわざ会いに行くバカがいるか
どうにでもしろと言っとけよ!」

「まぁまぁ、いいじゃん案外強くなるかもしんないよ」

彼女の名はキニーズ
彼女もまたバーダックの親友である。

「・・・・」
黙々と何かを食べているこの巨漢の男は
トテッポである。

「いやぁ、しかしフリーザ様には感謝しなきゃなぁ」

この男はパンブーキン。
一味の中ではもっとも短気である。
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