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□愛していたよ
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ねぇ、このミサカはさ
あなたを憎む為につくられたんだよ
いつだかそんなことを言ったらあなたは
「そンなことは言われなくてもわかってンだよ、それにお前だけが憎んでるンじゃなくてお前ら全体だろォが」
「まぁ、そういうことになるんだけどね」
「それがどォしたよ」
「ううん、ただミサカ達を守っても見返りなんかないんだよって教えたかっただけ」
「……見返り求めて守ってるわけじゃねェよ、許されねェこともわかってる」
そう言った顔が寂しそうだったのは覚えてるよ
「……へぇ、あなたにも血かよってたんだ、顔色悪すぎでわかんなかった」
今、目の前にあるのはあなただったもの
人形みたいにもう目を覚まさない
「なんとか言いなよ、いつもみたいに軽くあしらえよ」
目の前であっけなく一方通行は死んだ。
ミサカの為に銃弾に倒れた。