Rose crisis
□始[はじまり]
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いつだって私達は2人で一つだった。
いつからだろう。
真逆の道に進み始めてしまったのは。
でも、運命なんて簡単に変えられるんだ。
あの魔人のおかげで、
あの魔人のせいで、
私達はなにか大切なものを見つけられた。
そんな、気がするんだ。
【始】はじまり
拝啓、皆様。
お元気ですか?
今を充実させて、生きていますか?
……………………………………
また、朝がきた。
一日の中で1番嫌いな時間。
低血圧の私は、非常に低いテンションで朝を迎える。
ただ唯一の救いは遅刻とかそういうのが無いということ。
なぜか?
それは私達が裏社会の人だから。
それもボス。
この低血圧でだ。
かくして、着替えを済ませた私が向かうのはとある事務所。
そこにいる吾代とかいう男を引き抜くためだ。
しかし、ついた時には、
気の弱そうな女子高生と、
女子高生を弄ぶドS男しかいなかった。