Rose crisis
□First contact
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こんな謎も解けないなんて、大人も落ちぶれたもんだね。
僕?
僕は僕であって僕でない、
強いて言うなら、ただのしがない探偵だよ…
よろしくね、ダメ刑事さん。
第一話 First Contact
警察はバカだ。
なぜこんなに分かりやすい証拠があるのにそれを「証拠でない」と決める?
それがこの事件に対する俺、燐堂レンの感想だった。
探偵事務所で暇を持て余していたので、打ち切られた事件を引っ張りだして見ていたが、どれも暇つぶしにもなりはしない。
解決しようと思えば今すぐにでも出来るが、生憎立場と年齢上それは無理だ。
とまあ、そんなことを独り言のように考えていた矢先、あの事件は起こった。
こうして記録は書いているが、実はこの事件も取るに足りない事件だった。
ま、暇つぶしにはちょうどよかったけど。
ただ、この事件を通してある一人の刑事との出会いがあった。
この人とは恐らく長く関わることになるだろう。
だから、その刑事・笹塚刑事との記録をここに記す…
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さてみなさん、ここからは俺の過去を見てもらう。
偶然でも、
必然でも、
奇跡でも、
運命でもない、
俺と笹塚のたった一ヶ月の物語。
ああ、その前にこれを持ってきな。
黄色の薔薇とハートのチョコレートは事件のカギだからね。
ではいってらっしゃい…