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□TABOO◆
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「治!!俺、関西弁喋りたい!!!!」
 いきなりナオが言った言葉。俺は、あっけにとられた。
「は??いきなり何言うねん…」
「だからぁ、関西弁喋りたいんだって」
「ナオ、何の影響や…??」
「お笑い」
 はぁ〜……やっぱなぁ…
「何だよ、溜息つくなよなっ!?」
「無理やて、無理。方言みたいなもんなんやから。そう簡単に喋れへんよ」
 標準語バリバリの奴に、いきなり東北弁話せっつーくらい無理な話。
 しかもきっかけがお笑いとか……
「だから、それを治に何とかしてほしーんだってば」
 ……何とかて…やから無理やて。
「お礼はすっからさ。食堂のプリンでどう??」
「俺、別にプリンはそんな好きちゃうんやけど…」
「えー??美味いのに…」
 甘いもんは好き。でもナオから貰うお礼なら、プリンよりももっと甘いものがいい。
 心は一つ。
「ナオのちゅーとか★」
「……は??」
 ……想像通りの反応ありがとう…
「だから、お礼やったらキスがええ」
 多分、この世で一番甘いもの。
「馬鹿か。それじゃ罰ゲームじゃんか」
「うわ。罰ゲームとか、地味に傷付くんやけど…」
「大いに傷付け!!どこの世界に、男同士喜んでキスする奴がいるよ!?」
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