ユグドラ・ユニオン

□揺るがない決意
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王国軍がここ…帝国に侵略してくるという情報を受けた。

慣れ親しんだ大地を、住家を失わせないために…私達は侵略者に立ち向かう決意をした。


そう…奪われてたまるものか!!



「モニカ…。」

戦闘の準備をしている途中に、カナンに呼ばれる。
モニカは手入れをしていた自分の剣を机に置き、カナンの元へと駆け寄った。


「ごめん、こんな時に…。」

謝るカナンにモニカは俯いたまま首を横に振った。

「ううん、よかった…。カナンに会いたかったから…。」

モニカの手が、体が震えている。手を伸ばせば…壊れてしまいそうに、今の彼女は小さくて…。

「私、本当は戦うのが怖い。」

「…うん。」

「でもね、この土地を、思い出を、皆を……カナンを奪われるのはもっと怖い…。」



モニカは顔を上げた。
今まで見たことのないほど凛々しい表情で…

少女の決意に満ちた眼差しが少年を捉える。


「だから…戦う!!」

「ああ、一緒に守ろう…!!」





少年は、少女は、人々は
剣を握った。


自分達の大切なものを守るために……





だが…




カナンは自分の傍らに倒れる少女へと手を伸ばす。
自分自身、彼女を抱き寄せるほどの力は残っておらず、霞む視線の中でようやく彼女をみつけると、その冷たい手に触れた。


「ごめん…モニカ…。」

カナンは少女の名前を呼ぶと、一筋の涙を流し…

瞳を閉じた…。






…………………

すみません。本当にすみません。
こうなる前のほのぼのとした話を書こうとして、結局暗い話に……。

もう本当にすみません。

ツッコミやら苦情やらありましたら、申しつけてやって下さいませ。

読んでいただき、ありがとうございました。


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