*お宝お年賀話の部屋*
□一直様からのお年賀話
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正月といえば……
年賀状、参拝、おせちなど多々あるがどんな事があっても外せないこと
「コタツの中で冷凍ミカンを食べながら寝正月だろ」
なんて高圧的態度で、俺に熱い視線を送る恋人
「そんな事言ったってこの船にはコタツは無いしミカンなんてナミさんのだけだしそれに」
俺は愛しい恋人の要求に指折り確認しなが反論しつつ
「それに?」
「どこかの誰かさんがお雑煮食べたいって言うから慌てて作ってんだろ」
鍋の中身、お雑煮の味見をした
「ぅっ……だけどサン…」
「旨いっっ流石俺!ほれゾロも食ってみろよ」
バラティエにいた頃には殆ど作ったことのないお雑煮だが俺様にかかれば楽勝。だから、食べたいと言っていた本人に勧めるが
「………」
反応無し
「おい!ゾロ!!!」
と振り返ると…ふて寝か?ふて寝してんのか??てか喧嘩売ってんのか
「あのなぁ……せっかくの正月に俺たち2人きりなんだからもぅちょいなんか」
と言ってみるが
「………」
シカトかいっっ!!!
つまらなくなった俺はゾロにちょっかいを出そうと近づくと
「…確かに俺が雑煮食いたいって言ったけど、」
けど?
ゾロに触れる一歩手前で止まる
「サンジがこっち見なくてすげぇつまんねぇ」
……なに言ってんですかこの天然まりもは
何?要は我が儘を言ったはいいけど俺が相手しなくて拗ねちゃったワケ??
「か、」
「か?」
「可愛い〜!!このクソまりも!!!!」
ガバッ!!!!
「なっ///」
最愛の恋人にそんな事言われたら、素で抱きつくだろ。普通
「離れろ!クソコック!!」
誰に言われようが絶対離れるつもりはないっっ!!それに
「ゾロが触られたくないなら離れてもいいけど?」
「っ……卑怯だ//」
「卑怯で結構。それでゾロにどーどーと抱きつけるなら安いし」
「////」
おぅおぅ、さっきから赤かったのが更に赤くなったよ
「///そんな事より雑煮を早くしろ!!!」
「うわっ、つれねぇの」
なんて言いながら、鍋に向かうと
「……ありがとな、サンジ//」
なんて珍しいものも聞けたし新年そぅそぅ幸せだなオイ
正月は年賀状、参拝、おせちなんて色々あるが
最愛の相手さえ傍にいりゃいいんだよ
END