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※家族パロ第1弾。 リクありがとうございます!
 マンションの皆が家族で、両親は皆海外旅行とか出張とかでイナーイ
※姓は夢主様苗字で固定



パターン1 PG4人+桜


 紅咲翔一(22/今吉)
5人兄弟長男。 大学3年で絶賛就活なう
次男に「兄貴、胡散臭い笑みやめた方がいいよ。 就職できないよ」
と言われる毎日。 解せぬ。 四輪免許持ち。

 紅咲桜(20)
5人兄弟長女。 例のカフェで絶賛お仕事なう
お弁当の準備、昼ご飯、夕飯や家事全般担当 寧ろお母さん。
流石に買出しに時間割けないからそれだけは誰かに任せる。

 紅咲俊(19/伊月)
5人兄弟次男。 専門1年で絶賛バイトなう
三男と末っ子のテンションの差が激しいのは何でだろうという素朴な疑問。
姉貴がすげー姉貴でお母さんだからいつもありがとう。

 紅咲征十郎(17/赤司)
5人兄弟三男。 高校2年で絶賛学生なう
最近学校の帰りにでスーパーを横切る瞬間、
姉から買出しの着信が来るので姉はエスパーなのかなと思い始めている。

 紅咲和成(15/高尾)
5人兄弟四男。 中学3年の絶賛受験生なう
甘やかされて育ってきたくせに、手伝い好きで気が利くHS末っ子。
姉も兄も皆頭よかったのでもう受験の心配してない これで勝つる。








ドタタタッ

2階からバタバタした階段降りる音に、お と振り向く
制服着てリビングに姿見せた瞬間の第一声


「っだー!? やべぇ遅刻!」
「ちょっ、和成お弁当! ってかご飯は!?」
「食ってる時間なくね!? てか弁当窓から投げて!」
「中身大惨事になるよ!」


既に玄関に行き、靴履いてるのは末っ子

次男の俊はテーブルでデザートのコーヒーゼリーを食べている
その手は動かれずに和成と私のやり取りを固まってみている

和成の弁当を取って、窓に行こうとすると
姉貴、と呼ばれて振り向けば凄いスピードで丸い物が手に収まった


「和成にあげて 足しになるか分かんないけど」
「俊ありがと! 和成ー!?」
「はーい! てか征にいは!?」
「いつもの時間に出て行ったよ」


はい、と窓から身を乗り出してお弁当と
さっき受け取ったおにぎりを手渡す


「? これ何?」
「俊から貰ったおにぎり。 足しになるか
 分かんないけどないよりはマシでしょ って」
「俊にいありがとねー!! てか桜ねえ、今日仕事何時まで?」
「今日ー? 11時から5時だね」


・・・てか、こんなとこで喋ってていいの?

窓枠に肘杖ついてそう告げれば ハッとした顔


「やべぇ遅刻! いってきまーす!」
「はい、行ってらっしゃい」


手をひらひらと振ると全力疾走して中学の方へ走っていった和成

その後ろでとんとんと階段を降りる音
欠伸をしながらジャージ姿で降りてきた長男


「なんや・・朝から騒がしいなー」
「お、兄さんおはよー」
「兄貴おはよ 今起きたのか?」
「履歴書書いとってん・・眠いわー」


軽いの作る? と聞いたら 頼むわ、と返って来た。
キッチンの方に歩き戻る。

その横で俊が手を合わせていた。
どうやら食べ終わったらしい


「俊もそろそろ時間じゃない?」
「だね。 俺もそろそろ出発しますか っと」


テーブルに手をついて立ち上がる動作で、椅子が後ろに引き摺る
フローリングの床に、白い壁に横にしていた鞄を肩にかけた


「行ってきます」
「ん、行ってらっしゃい」
「また後でなー」


ひらひらと手を手を振ると、俊は玄関の方に歩いていった。

そんなやり取りをしている間に玉子焼きとウインナー焼きが完成。
皿にレタスも添えてテーブルに出すと、瞬時に顔が私を向いた


「ご飯は自分でやってね」
「なんや、予想しとったけど・・」
「てか兄さん聞いてよ。 和成秀徳受けるらしいよ」


大人しく食器棚から自分のお茶碗を取って、
炊飯器に向かい合った瞬間のカミングアウト。

しゃもじ片手に なんやとぉ!? と全力でこっちを振り向いた。

ちょ、 兄さん、ただでさえ目つき悪いんだから
目かっ開くのやめてくんない? 怖いよ。


「秀徳って偏差値たこーなかったか?」
「高い高い。 和成曰く『翔にいも桜ねえも、 ってか兄弟全員
 頭いいから受験とかどうにでもなる!』らしい」
「あいつどんだけ達観しとんねん・・」


炊飯器からご飯ついだ兄さんはさっき私が並べた席に座り
はっ・・お箸があらへん・・! と言って再度立ち上がった。

お箸を取ってきて再度座り直して 数秒思案顔の兄さん。

「・・・マヨネーズもあらへん・・・!」 と言う声と共に
もう一度立ち上がった。 ・・何をしているんだろう、あの人。

因みに私はテレビのあるカーペットの上でごろごろ転がっている。


「そいや桜、今週末空いとるー?」
「んー? ・・土曜なら空いてるー」
「俊と征十郎と和成は?」
「あー、俊と和成が分かんないなー 征十郎は空いてると思うよ?」


ってか何でその話? とカーペットにうつ伏せたまま
肘をついて顔を上げたら、もしゃもしゃご飯食べている兄さん


「いやな、たまには5人でどっか出かけたいなーっておもってん」
「相変わらず発想が突発だよね。 どこ行くの?」
「決まってへんけど」
「だと思ったわ」







「男4人の中で女1人の兄弟は、女の方に負担が掛かってないか
 ・・・と、先輩に真顔で姉さんの心配をされた」


あ、はい。

多分私の表情を言うならば、ぱちくり と言ったものなのだろう。

目が点になって、買い物カートを押している私の隣で
三男の征十郎がそう言いだしたものだから固まった


「とりあえずなんか・・・思うところはいろいろあるけど
 何でそんな話になったの?」
「先輩に兄弟は居るのかと聞かれたから、
 兄が2人と姉が1人と弟が1人居ると言った」


相槌を打ってお肉コーナーをぐるりと巡る。
・・・あ、今日からあげにしようかな。 そんな気分だ


「両親が今家に居ないことと、姉さんが大方の家事を
 やってることを言ったらそう返された」
「あ、なるほど。 ・・先輩って女の人?」


その質問に征十郎は、カチッ と石のように一瞬固まって。
え? と思って征十郎を見ていたら、不自然に口を開いた


「・・い、いや 男に・・なると思、う・・・?」
「・・・なんで疑問符? そんな女顔な人なの?」
「違わなくないけど何か違う。 ・・うーん・・・
 オネエというのだろうか、 ・・ニューハーフ?」


おっと、予想外な返答が来た。

私の返事の前に、でも と付け足してきたので
お? と数ヶ月前に越されたその身長を見上げた。


「ちゃんと全体見えてるし、話も聞いてよく分かってくれる」
「いー先輩いるじゃん。 征十郎は、割りと
 人間関係には消極的だと思ってたけど」
「む、 そんなはずは・・・」


あ、ないんだ?

買い物カートに唐揚げ入れて、次のコーナーへと歩く。

そういえば野菜切れかけていたような。
買っておこうかな


「・・・・」
「悩むくらいなら否定しなきゃいいのに」
「い、いや そんなことはない。 帰りマジバ誘われるし・・?」


くるりと元来た道を180度回転して、野菜コーナーに向かう。
無論後ろには征十郎がちょこんと着いてくる


「へー、行くの?」
「たまに、 たまにだが。 行く」


へー。 タマネギ3つほどとレタスを1つ、
カゴに入れて更に90度曲がる。

残すは会計だけ


「もういいのか?」
「うん。 早く帰る。 んで寝る」
「寝るな。 翔兄さんも俊兄さんもそれほど料理できないだろう」
「和成が居るから大丈夫」


ってかさーお母さんもお父さんも、
完全に安心しきって旅行と仕事行ってるよね

レジに並びながら、征十郎はコクコク頷いた。




(桜ねえ! 迎えに来たー! ってあり、征にい?)
(和成、 学校とは真逆じゃないのか?)
(一旦家帰ったら、俊にいが桜はスーパーって言うから迎えに。
 なーんだ、征にい居るんなら大丈夫じゃーん)
(私としては荷物係が増えて嬉しいけど。 はい、一袋ずつ)

(ふぁーい)
(そういえば・・和成はどこ受けるんだ? 高校は)
(秀徳らしいよ。 あの偏差値たっかいとこ)
(・・・・何?)







裏設定

紅咲家に車はない。 というか母が占領中。
つまり長男は免許持ちだが肝心の車がない。

高校からの友人、諏佐が免許持ち+車所持なので
たまに長男がかっぱら・・・お借りしてくる。
紅咲家の諏佐さんヒーロー説強し。

各々の友人関係は本家とほとんど一緒。

三男の先輩はオネエもいらっしゃれば丼カッ食らう人も居る。
四男の進学先は秀徳ですが無論そこでおは朝信者の彼とも出会う。


部屋は長女、長男・次男、三男・四男の区分け。 皆2階。

長男と次男が各々別の日にレポートやって、寝ようと思った時に部屋が明るいから、
部屋分けしてほしいなーとお互い思ってるけど肝心の部屋がない。

そろそろ1人暮らししてもいい年だと思うけど? という長女の声に
「そんなん誰が家事すんねん!」
「兄貴が出て行ったら俺も出てくかもしれない」
という兄と弟に付き合っている長女マジ苦労人。

因みに長女は高校生三男・中学生四男も支えてるので
出て行くにも出て行けない系。





 
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