短編棚

ヒッキーな幼馴染と俺の話
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「そういや高尾の幼馴染、指導してくれるけど
 歌ってるの聞いたことねぇな」


これから自主練と言う時に、宮地サンはポロリと呟いた。
時々思うけど、この人思ったことすぐ口に出るタイプ


「彼女は歌も上手いですよー! 聞きます?」
「お? おう。 今すぐ聞けんの?」

「自主練の時間貰いますけど」
「・・・おい、待て 待て。 何をする気だ」
「カラオケですよ!」


グッと親指立てたら、またスパカーンって頭はたかれた。


「えー、ダメすか?」
「WC! 何ヵ月後だと思ってんだよ!」
「たまには羽伸ばしも必要ですって! つーかWCの前に文化祭っしょ!
 あっ、真ちゃん真ちゃーん! カラオケ誘ったら来るー?」

「カラオケ?」
「あっ、知らない!? これは尚更・・・」


行かなきゃまずいだろ?


「ただいまです。 飲み物買って来ました」
「おぉ、悪いな。 重かっただろ」
「いえ・・いや、その、少し・・」


桜帰ってきたし、大坪サンも居るしこれはチャンス★





知らぬ彼女の歌声と俺





 
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