短編棚

ヒッキーな幼馴染と俺の話
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「おいおいおい、何で高尾の幼馴染が来てんのかなァ・・?」


大坪サンと別れて後ろを向いた瞬間、

額にビシッと青筋入ってる宮地サン見て見て、
あちゃぁー・・なんて暢気に思った。

桜のこと言ってるのに、殺気なるものが
俺に向けられてるのは分かる。

分かるんで、このボキボキ鳴る両手下ろしてくれません?

俺、今すげー汗だらだらなんすけど。


「こんにちは、宮地さん」
「おー、文化祭以来だな」


変わり身早ッ! って思いつつ、
宮地サンの殺気落ち着いたので桜に心の中でグッジョブ!!


「つーかお前は何で居んの?」
「吹奏楽部の曲作りに来たんですよ」
「・・あー」


思い出したように蜂蜜色の髪の毛かき回して、
宮地サンは困ったように数十cm下の桜を見つめていた。


「、その。 新曲・・聴いた。」
「・・! ありがとうございます」
「何か、手伝えることあったら呼んでいいから。 作曲頑張れよ」


慣れない手つきで桜の頭撫でてんの見て、
桜だけじゃなく俺もポカン

え、待って 俺の知ってる宮地サンじゃない。





宮地さんと幼馴染と俺





 
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