短編棚M

BBQって素敵よね?
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まだ日が落ちる前、例の麻雀スペースに
私と高尾君と氷室君と青峰君の4人。

反対側のテーブルスペースにリコちゃん、さつきちゃん、黒子君。

と、カーペットで1人 大の字で伸び伸びとしている木吉君


「お、桜ねーさんの それポン!」
「え、 9ピン普通鳴く・・?」


鳴いて牌捨てて、更に回ってきた私の番。
山から1枚引いて、また1枚牌を捨てた


「桜さん、俺時々思うんだ。 高尾君は例のホークアイで
 俺らの手持ち見えてるんじゃないかなって」
「いやいやいや、ホークアイそこまで高性能じゃないんで」
「私はその言葉を信じてる」


一巡周り、牌を引いた時。 誰かがマンションに入ってくる時、
特有のチャイムの音が ロビーに響いた。

誰か帰ってきた? って思った矢先、ウィーンと開く自動ドア


「よーっす!! お邪魔しにきたぜ!」
「アレックス!?」
「アレックスさん、お久しぶりですー!」


引いた牌と手持ちを丸ごと伏せて、ソファから立ち上がる。
因みに一番に反応したのは氷室君だった

ソファが邪魔になってよろめきつつ、アレックスさんを迎える


「あれ? アレックスさん、今日はどんな御用で?」
「おう、皆に差し入れしに来たんだ」


両手に紙袋を持って、持ち上げるアレックスさん。
紙袋を片方借りて、中身を一目見た

そんで私の後ろから高尾君と、隣からさつきちゃんが
続けて紙袋の中を確認。


「・・わお。」
「うわっ、肉じゃないっすか! えっ、紙袋2つとも肉!?」
「今日はバーベキューパーティだね!」


久々のバーベキューで、相当嬉しいのか
いつもより2人の笑顔が2割増で眩しい。

と、その2人見てニッコリ笑うアレックスさん


「やっぱ皆で食べんのが一番だからな!」
「アレックスさん大好きです」


紙袋預かります とアレックスさんから紙袋を受け取る。

テーブルスペースの空いている椅子に、紙袋2つ置いて
ロビーの中央にばっと向き直った。


「とりあえず今暇そーな人呼んで、裏手で準備始めるよ!」
「呼んできた方がいいのか?」
「あら、木吉君。 いや、とりあえずメール一斉送信するわ」


ポケットからケータイ取り出して、内容を書いてく。

本日バーベキューパーティ!
準備に参加できそうな人はロビー集合

参加できない人、遅れそうな人は返信お願いします

って、簡易メッセージだけど。
後オマケにアレックスさんの写真撮って添付。

・・・うーわ、人数のせいか画像添付のせいか送信時間長そう・・


「おい、桜 今のうちにこの局終わらせようぜ」
「そうだね。 残り牌も30枚くらいだし」
「俺、この局ぜってー上がるかんな!」
「あ、ごめん。 多分それ無理」


えぇぇ! って反応見せた高尾君に、
笑ってみせて、ソファに座りなおした。


「さくさく進めんぞー 次桜」
「牌引いたとこだったよね、あ これ捨てる」
「急ぎだから鳴いとく」
「・・青峰君がチー鳴きは珍しい」


省略。 この後5巡ほどして私がツモって上がり。

高尾君がめっちゃ悔しがってたから、牌見せてもらったら
ホンイツ作ってた。 ドラ4+役牌の。 怖い。

んでその5巡以内にわらわらと部屋から出てくる皆と、
何通かメールが届いた私のケータイ。

と、ウィィーン って開く自動ドア


「ただいまーっス! レッツ☆バーベキュー!」
「ちょ、黄瀬クン テンションたっけぇ!」


帰宅早々テンション高い黄瀬君を、
更にテンション高めの高尾君が出迎え。

笑い合ってる姿を見て、少し微笑んだ

トントンと肩を叩かれて振り向いて、後ろに氷室君


「桜さん、いつも通り裏手に出せばいいのかな?」
「あ、うん お願い」
「っしゃ、さっさと設置すんぞ てめーら!」
「おー、私も手伝うぞー!」


え、って思って振り向いたけど 既にアレックスさんは
青峰君や氷室君、黄瀬君と一緒に 出て行ってしまってた。

お客さんがバーベキューの設置手伝うとは一体。


「桜ちゃん、この時間だとバーベキューやる頃には
 暗くなりそうだし、一応ライトも準備してくるね!」
「うん、お願い。 さつきちゃんありがと」
「桜ちゃんにお礼言われちゃった・・! 私頑張る・・!」
「桜ねーさん、俺も手伝ってくるわ!」


うん、いってらっしゃい と、
さつきちゃんと高尾君も見送り。

いつの間にか木吉君の姿もなくなってた。
木吉君も準備に行ったかしら


「リコちゃん、黒子君は本日の待機組み?」
「私も手伝いに行きたいんだけど、メニューのメモが・・!」
「・・不覚にも僕は肉体労働ダメなんで。」
「あは、そっか」


黒子君とリコちゃんの座るテーブルの
空きソファに座って、メールの確認。

日向君はロードワーク中で後数分で帰宅予定
赤司君、玲央ちゃんがちょうど学校帰りで15分後帰宅予定

緑間君が明日のラッキーアイテム調達しに行ってる。
見つかり次第だけど、バーベキューまでには戻れるらしい。

そんで、ふと2階の扉がほぼ同時に2つ開いた


「くそ・・・全然ダジャレ思いつかなかった・・」
「伊月君・・登場までダジャレはいいよ。 桜井君遅かったね?」
「あ、は、はい! その、多分今回もまた
 お肉しかないと思って、野菜切ってきました すみません!」
「あ。 そうだ、すっかり忘れてた。 ありがとー」


2階のエレベーター付近に向かって、ひらひらと手を振った

よかった、と言わんばかりに笑う、
野菜が入ってるらしいボウルを持ってる桜井君。

と、ダジャレが思い浮かばなかったらしく
テンションガタ落ち伊月君がエレベーターに乗って降りてきた。

と、更に同時に自動ドアが開く


「おーす。 もしかしてもう皆、裏手行ってる?」
「お、日向君お帰り。 ほとんど皆、裏手行ったよー」
「あれ、日向 走りに行ってたのか?」
「おー、今日部活早めに切り上がったろ。 んで時間余って」


お疲れ様、と笑う私の後に続いて、
黒子君と桜井君がお疲れ様です と迎えた

そんで、シャーペンをカタンと低い位置から落ちる音。
目の前で背伸びしたリコちゃん


「書き終わったぁー・・って、あ あら?
 日向君おかえり。 桜井君、伊月君も」
「相当集中してたのね」
「そうみたい。 さってと、私も手伝ってきますかね」
「俺も行くわ」


ぞろぞろと出て行く3人の姿見て、ソファに精一杯凭れた。

ロビーは2人しか居なくて、1人分空いて
同じソファの端に座る黒子君の横姿を見た


「楽しみだね」
「そうですね」
「バーベキュー、久しぶりだね」
「そうですね。 楽しみです」



(あーっ! 火神君もうちょい小分けして食べなさい!)
(流石火神君、食欲まで僕とは真逆です)
(お前が食わなさすぎなんだろーが!)
(肉うめぇぇぇえ!)

(青峰、がっつくのはいいが口の周りがタレだらけなのだよ)
(ブフォ! 暗がりの上、ガングロなのに分かるタレヒゲ・・ブハッ)
(和成の笑いのツボが僕には分からない)
(寧ろ赤司っちは笑わなさすぎって感じがす、いでで!
 み、耳引っ張らないでくださいっス!)



―――


アンケよりバーベキュー・・・え?
ほとんど前振りしかしてなくない?(安定)

アレックスさんは住人じゃないけど、時折2人の様子見に来たり、
マンションで楽しんでいったり、今回みたいに差し入れに来たり。

そんな関係で、と思います。

何か全然交流会にならなかったんで、ネタが降臨した時にでも
バーベキューしてる皆か何か書きたいと思っております





 


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