WT短編

□#ワートリプラスまとめ
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歌川遼




「会う度に増えるねそれ……凄い量」
感心しながら言えば少し困った顔。
「でも、欲しい人からはまだ貰えてなくて」
あ、しまった順番。
「……えっと、そんな話の後で悪いんだけど」
取り出した袋を見せれば驚いたように見開く瞳。
「……慰めにはなる?」
「っな、なります、凄く」
#ワートリプラス



「あれ? 眼鏡変えたんですか?」
「え? ……あ、うわ恥ずかし、これ運転用なんだよ」
不格好だから使い分けてるの、という説明に彼は成程と相槌。
眼鏡を外しながら鞄からケースを探してると不意にくすりと笑われた。
「ん?」
「いえ、眼鏡つけてない姿もお綺麗だなと」
「お上手」
#wtプラス



食器を重ねる音で目を覚ました。
私にブレザーが掛けられている。
「あ、おはようございます」
キッチンから顔を出したのは、学校帰りと思しき歌川君。
「毛布があればよかったんですが……オレのですみません」
「……歌川君に寝顔見られたから切腹する……」
「早まらないでください」
#wtプラス





 
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