WT短編

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街中を歩いていたら影浦君と北添君に会った。
手をひらひらと振ってくれる北添君と、
「よぉ」といつもの挨拶を投げてくれる影浦君。

「こ、こんにちは。 もしかしてボーダー?」
「そうだよ〜、任務入ってる」
「そっか、気を付けてね」
「ありがとね」

二人とすれ違う際、影浦君の隣を通った。
右手の指先に一瞬何かが引っ掛かる。
びっくりして顔を上げたら、金色の猫目っぽい瞳とばっちり目が合った。

「・・・じゃぁな」
「っ、うん・・・」

・・・ぶ、ぶつかった? さ、触られた?
私には判別が付かなかった、



夏休み明けの席替えをした後のことだった。
今思い返せば、わざとだったんだろう、と思う。



 

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