短編棚

影とマネの1週間
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「黒子君、火神君おはよー」
「うす、はよ」
「おはようございます」


毎朝僕らより少し遅れて、教室に入る紅咲さん。
誠凛男子バスケ部のマネージャー

因みに席は、僕から見て火神君の2つ右の席だ


「あっ、そうだ」


ふと彼女は思い当たったように、鞄から手を離した
そしてとたとた、と何歩か歩いてきて


「火神君! 少し相談あるんだけど、ちょっといい?」
「あ? あー、いいぜ」
「ごめん、ここじゃ何だし 廊下でもいいかな?」


ん、と短い返事を返した火神君は立ち上がって
紅咲さんに連れられるように、廊下の外に出た。

開いた窓から2人の様子が見える。

火神君に耳打ちしたり、喜ぶ紅咲さんを見て。

何となく、嫌な気分になったのは多分気のせいじゃない。



―――



1月24日(木) 晴

  紅咲 桜


事情を話したら、火神君はすんなりOKしてくれた。

っていうか、元々何が何でも火神君、巻き込むつもりだったけど!
(1人暮らしだし、部屋も広いし、料理もできるし?)

リコ先輩と日向先輩にも、お誘いかけたら全然OKと、快く承諾。

来週木曜日の部活が、急に中止報告された時の
先輩達の顔ったらもう面白くって!

あ、先輩方には私から帰り際にその理由伝えたけど。

さってと、明日から残り6日間・・・
何とか悟られないように、苦戦する日々だろーなぁ(苦笑)

ファイト、桜!


P.S.
しかし木曜ってぶっちゃけ微妙な曜日だなぁ・・・
きっかり6時間あるけど、掃除はないし。

どうせなら水曜の方がよかったかも、
・・ま、都合としては?(苦笑)





 
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