長編小説 〜Prominenceシリーズ〜完結
□Embraceable You
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ここに最後の瞳があるという事か?
では何故ゴンは私に告げない?
キルアも知ってる?
「でも、良いんだ。
君にこうして会えたし。
だから、一緒に行こう?」
クラピカは大きく頭を振って言った。
「何を血迷っているのか分からんが、お前と居る気は毛頭ない。」
クロロは泣き出しそうな顔で言った。
「何で?あの銀髪のコが居るから?」
「…関係ないだろう、貴様には。」
「関係大有りだよ。
…だったら邪魔だな、彼。」
クロロの口元に残虐な笑みが浮かんだ様に見えた。
不味い、キルアを巻き込んでは駄目だ。
「違う。ヤツは関係ない。
私が嫌だと言っている。」
「最初に君、言ったよね。
復讐かって。
何で?復讐したいのは君だろ?
確かに、ウヴォーやパクの事は俺もショック受けたけど、君が俺に復讐したいって気持ちが、だから、凄く分かったよ。」
コイツは許せるのか?私を?
仲間を殺した私を?