小説〜Another Editions〜
□Christmas Promise
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クラピカこれ・・・。
コテージに戻ったキルアが照れ臭そうに、綺麗な青い紙でラッピングされた小箱を差し出した。
「まさかクラピカに先越されると思わなくて・・・。」
上蓋を開けるとそこにはラピスラズリ色のサファイアがあしらわれたティアドロップ型のピアスがあった。
「!」
「その色、アンタよく似合うから。」
「角度を変えるとお前の瞳の色にも見えるな。
綺麗だ…。」
「そ?付けても良い?」
キルアは私の左耳のピアスを取り、蒼いピアスを付けて、鏡越しにピアスを弾いた。
「似合うよ・・・。」
耳たぶを甘噛みされ、口唇がうなじに移動する。
「・・・っ、あ、ありがとう。
た、大切にする・・・っ。」
「オレも・・・。
ネックレス、サンキューな。」
重なる肌の間で、永遠の鳥がチリっと鳴った。
〜END〜