ヒバ山novels

□禁忌的な愛・に
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※兄弟パロ・続

夏が終わって肌寒い


だけど唇だけはあの日のまま熱いように思えた




『禁忌的な愛。に』



がやがやと騒がしい教室中昼休みなのに一人机に項垂れる


「おや、珍しいですね」

「んーあ、骸」


声をかけてきた人物を見れば前の席の六道骸が購買で買った
パンを口に含みながら自分の席に座った


「今日も購買なのな」

「購買の一日一食クリームパンは僕のものです」

「それ藤倉が泣いてた」

「知ったことですか」


俺も昼飯食って昼練行かないといけないのに
だるい、それもこれも


「弟君と何かありましたか」

「…っっ!」


ガタタッと勢い余ってけたたましい音を立ててしまった


「相変わらず素直ですね」

「なんでわかんだよー」

「聞いてあげなくもないですよ」

「…いや、いい」


雲雀も冗談なんかじゃないんだよな
でもあれから一週間何にも言ってこねぇし


「キスでもされましたか」

「何でわかんだよっ!」


思い切り机に頭を伏せる
人間観察が趣味ですから。自信満々に誇らしげに骸が言った


「で、どうするんですか」


骸が食べ終わった合図にパンの袋を割る


「…考え中」


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