その他武受けnovels

□マシュマロ
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※学パロ白山








「白蘭先輩ほんとにマシュマロ好きッすね」




放課後の生徒会室、ふと言われた


目の前には土の臭いがする好青年
あれ、何でこの子がここにいるんだっけ


あぁ、そうだ今年の夏の大会の表彰について来たんだ


あれ、でもそれって部長が来るんじゃ無かったっけ
うーんと頭をフル回転させる


あーそうだ、部長が休みだったから代理で
来たんだそうだそうだ、何で忘れてたんだろ



「そう思う?」



数秒そんなことを思いながらにっこりと笑う



「だっていつも机にマシュマロ置いてるの見るし、幻騎士先輩といるときとかも
 よく食べてるとこ見るし」



それは、それだけ君が僕のことを気にしてるって意味かな?


自然と心臓が高鳴った



「ってことを最近ツナに言われて気付いたんっすよね」



もの凄い笑顔で言われた


その笑顔の威力を分かってないんだろうな
少しブロークンハートになりながら一枚の紙を取り出す


「はい、じゃぁこれ部長にお願いね」


「はいっ、じゃ先輩もお勤めがんばってください!」


そのまま外に駆け出しそうな勢いの背中に向かって
袋を投げる

野球部なだけあって反射よくそれを受け取った



「あげるよ、秋大もがんばってね」


僕の大好きなキャラメル味のマシュマロだったけど
彼にあげるならまぁ、いいか


「ありがとうございますっ」


姿勢正しくお辞儀をして去っていく


ふんわり舌に残るマシュマロの甘味を感じながら


次はどんな理由で彼を呼び出そうか考えていた



++++


「今度会長権限使って来るのは部長じゃなくて彼にさせようかな」
「そういうの職権乱用っていうんですよ白蘭さん」
「正チャン手厳しー」




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